RONIN

正体不明の人物に雇われ、謎の任務に命を懸ける元諜報員たち。

パリ。各国の諜報機関をリストラされた5人の元スパイが、正体不明の雇い主によって集められる。戦略に長けたサム(ロバート・デ・ニーロ)、コーディネーターのヴィンセント(ジャン・レノ)、電子工学の専門家グレゴール(ステラン・スカルスゲールド)、腕利きドライバーのラリー(スキップ・サダス)、武器の専門家であるスペンス(ショーン・ビーン)。そして謎めいた指令者ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)。雇い主も目的も不明のまま、ある人物が持つブリーフケースを奪い取るという任務の為にニースに向う男達。しかし、裏切り者によって盗み出したケースは持ち去られてしまう。サムとヴィンセントは、ケースの行方を追うが…


冒頭のサムが異常なまでに用心深く待ち合わせの場所の周辺を下調べしてカフェに入るシーンがまずヨイ。そしてアジトに集合。きゃぁぁ!ショーン・ビーンがいるわよッ!相変わらず口先だけはエラそうだわ!ステキ。デモ彼は高確率で作品の途中で消えちゃうのよねぇ〜と考えてたら、あっという間にリタイア。早すぎ。全く活躍のシーンなし。「トリプルX」に出てきたダニー・トレホとか「コラテラル・ダメージ」のジョン・レグイザモを彷彿とさせますなぁ。わざわざアナタが出てこなくてもというか。まぁミーの愛し方は歪んでますので、ショーン・ビーンが浅はかな男を演じれば演じるほどホレボレしちゃうので、あんな消え方でも可。

デ・ニーロとジャン・レノという異色の組み合わせもなかなかヨイ。あんまりヴィンセントの重要度が判らなかったりしますケド。マイケル・ロンズデールが出てるのも嬉しい。忠臣蔵のミニチュアを作るのが趣味と言ってる割にどうみても作ってるのは鎌倉時代とかの侍にしか見えないのはなんだかなぁと思ったり。「セップクゥ?」とかいう台詞にはコケそうになった。

そしてカーチェイス。素晴らしいですなぁ。ドライバーのラリーがこの上なくオヤジなのは、ちょっと減点ですが、アウディが狭い街中を激走するシーンに興奮。尋常でない白煙の舞い上がり方はご愛嬌ってコトで。「俺達はプロだ。プロらしくやる」と言ってたのに街中でドッカンドッカン撃ち合いしてたりするものご愛嬌デス。バズーカ砲まで登場。

カーチェイスシーンにもCGを使ってないとかで全体的に昔懐かしい雰囲気の作品。キャストもなかなか豪華なのに妙に地味ですが、男の対決を描かせたら随一のジョン・フランケンハイマー監督の最後の心意気が感じられてミーはお気に入りデス。
1998年/アメリカ/122分/監督:ジョン・フランケンハイマー
RONIN

「マクガフィン」
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