リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

誰ひとり、ただ者じゃない。世界を守るのに、正義は要らない。そのすべてが伝説。世界を駆けるファンタスティック・アクション・アドベンチャー超大作

19世紀の小説から誕生した世界的ヒーローたちが一堂に会し、悪の組織に立ち向かうSFアクション・アドベンチャー。

1899年、ロンドン。英国銀行が世界征服を企む“ファントム”率いる謎の軍団に襲撃される。彼らが盗んだのは金でも豪華な宝飾品でもなく古い海上都市の設計図面。危機感を感じた英国政府はアフリカで悠々自適の生活を送る伝説の冒険家アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)の元へ使者を送り、世界大戦の勃発を防ぐため、個性的かつ超人的な能力をもつチームのリーダーになることを依頼。乗り気ではないクォーターメインだったが自らも襲われ、既に対岸の火事では済まされないと悟った彼はロンドンへ向う。

軍事情報部の“M”と名のる男(リチャード・ロクスバーグ)に出迎えられたクォーターメインはファントムが世界征服を目論み、まもなくヴェニスで開かれるヨーロッパ列強国による極秘の和平会議を妨害しようとしていることを知らされる。そして、そのファントムの計画を阻止して欲しいと。かくして、クォーターメイン以下、潜水艦ノーティラス号のネモ船長(ナセールディン・シャー)、自称紳士泥棒で透明人間のロドニー・スキナー(トニー・カラン)、半吸血鬼ミナ(ペータ・ウィルソン)が集まり、“ザ・リーグ”が結成される。さらに不死身の男ドリアン・グレイ(スチュアート・タウンゼント)、トム・ソーヤー(シェーン・ウェスト)、ジキル博士(ジェイソン・フレミング)を仲間に加え、7人となったザ・リーグはファントムの野望を阻止するべくノーティラス号でヴェニスに向うのだが…


時空を超えた戦いとか微妙なサブタイトルがついてますが、全然時空は超えてませんデシタ。しかし、クォーターメインにネモ船長にドリアン・グレイとか透明人間とかまで出ちゃってますヨ。まぁ透明人間は映像化権の問題とかで微妙なカンジの登場ですが。客層が図りかねるなぁ。10代、20代の子が「ソロモン王の洞窟」や「海底2万哩」、「ドリアン・グレイの肖像」、「トム・ソーヤーの冒険」とかあとは何だ?あ、「吸血鬼ドラキュラ」に「透明人間」と「ジキル博士とハイド氏」を全部読んでるとは思えないし、これらの本をワクワクして読んだかつての少年少女が観たら「なんじゃ、こりゃぁッ」と憤慨しそうな内容だし。

KOROとしてもドリアン・グレイが出てるのは嬉しいケド、お美しいが超人的に強いという認識がなかった彼がザ・リーグの一員ですか?と思ったり。まぁストーリーに絡んだ設定になってるのでヨシ。しかし、スチュアート・タウンゼントの美しさが微妙すぎる。長髪でメイクこってりの時は「う、美しいかも?」と錯覚しかけますが、普段の彼の写真を見た時は驚愕。眉毛つながってるし。

それとネモ船長。アナタはいつからマーシャル・アーツの達人なの?なんかちがう。ジキル博士もハイドに変身した時に「ハルク」にしか見えないというか。「ジキル博士とハイド氏」は人間の内なる善と悪の葛藤を描いたお話なのよ!アメコミヒーローじゃないっつ〜の。やっぱりなんかちがうような。ストーリーがはっきり言って薄い。超人を集めてみました。それだけ?ってカンジ。ファントムも世界征服とか言ってるワリに小粒すぎる。全然悪のオーラがないわ。対するザ・リーグの面々は不死身なのに、敵役がアレでは緊張感に欠けますなぁ。

予告編が異常に面白そうに感じたんでかなり期待してたんですが、きっちり裏切られたかも。デモ、世の中の評判ほど悪くないとか思ってマス。19世紀のロンドンが舞台だったりするだけで得点2割増しになる単純なKOROデス。とにかくお金はムダにかかってますなぁ、すごいですなぁと終始、心の中で呟いてた小市民KOROなのでド派手なシーン連発にストーリーが多少薄くてもいいかと思ったり。
2003年/アメリカ・ドイツ/110分/監督:スティーヴン・ノリントン
THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN

「Mの正体が○教授つ〜のはイカン」
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