ジョエル・シルヴァーとロバート・ゼメキスが共同で設立したダークキャッスル・エンタテインメントが「TATARI」に続き製作したホラー第2弾。“ギミックの帝王”と呼ばれたウィリアム・キャッスル監督が1960年に手掛けた作品を、最新技術で完全リメイク。
大富豪サイラス(F・マーレイ・エイブラハム)は邪悪な野望を実現させるべく、全米中の悪名高き悪霊を科学の粋を集めた特殊な装置で捕獲し、コレクションしていた。だが、彼は凶悪犯の悪霊の捕獲作戦中に命を落としてしまう。
数ヵ月後。サイラスの甥、アーサー(トニー・シャルーブ)の元へサイラスの弁護士が尋ねてくる。弁護士はサイラスが亡くなり、その財産が甥であるアーサーに遺されたことを告げる。アーサーは最近火事で妻と家を失い、失意に包まれる毎日を送っていた。娘キャサリンと息子ボビー、家政婦マギーの4人で力を合わせ苦難の時を乗り越えようとしていた矢先に突然舞い込んできた幸運。早速サイラスの屋敷へ弁護士に案内され向かう一家。屋敷に着くと入り口では電気業者を装った心霊研究家ラフキン(マシュー・リラード)が一家を待っていた。彼はサイラスの死の現場に居合わせており、サイラスが悪霊を使って企てていた何かを突き止める為に修理工に化けて屋敷を調べようとしていたのだった。屋敷の中へと足を踏み入れる一行。その屋敷は異常なほど頑丈に造られており、しかも壁中に奇妙な文字が描かれていた。豪華だが奇妙な構造の屋敷内。やがて彼らは、ここに人間以外の何者かが潜んでいることを知るのだった…
全然怖くないですよ。まぁミーは1人で夜中に部屋の明かりを消してホラー映画を観てケラケラ笑っちゃうようなホラー不感症ですから。自作の紫色の蝋燭なんか燈しちゃってズンドコに恐いホラーを観て大受けしちゃうような感性ですから。デモ、怖くないってことは別にして(ホラー映画なんだから怖いってのが大前提だろ)、なかなか気に入ってる作品です。
まず屋敷の造形がステキ。とんでもなく豪華だけど、とっても住み心地が悪そうなトコロがイイわぁ。ガラス張りだし。ムダに怪しげな文字が描かれてるし。それとラフキン役でマシュー・リラードが出演しているのも嬉しいトコロ。彼の顔芸というか笑顔が大好きなのよ。妙に身体ユラユラさせながらヘラヘラしゃべってる姿を拝めるだけで満足。それとなんといっても悪霊たちですよ!初めて見た時はちょっとビビリますが数分後にはどなたもグロだけど愛らしく感じたり。ジャッカルやハンマー、ジャガーノート、みなさん素晴らしい。個人的にはアングリープリンセスの血みどろぶりがKOROの怖くてキレイなお姉さん好き心を激しく揺さぶってくれマシタ。悪霊バンザイ!
ストーリー的にはつじつまの合わないトコもありますし、怖さも全然大したことないですが、それらしい音楽と美しい映像でお化け屋敷に入ったかのような楽しさは味わえる作品です。
2001年/アメリカ/100分/監督:スティーヴ・ベック
THIR13EN GHOSTS