西部劇の名作「明日に向って撃て!」の続編というとんでもなく大胆な企画ながら、主演の2人が単なるそっくりさんでない個性を発揮している点とブッチとサンダンスの若き日の出会いを描いた内容でなんとなくファンを納得させた際どい作品。
主役の2人、トム・べレンジャーとウィリアム・カット、確かにポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが演じたブッチ&サンダンスが若い時はこんなカンジだろうなという風貌です。ただ似てるだけでなく2人ともキラキラしてて若者の輝き!という雰囲気をばっちり醸し出しててステキです。
出獄したてのブッチがカジノでサンダンスと知り合い、強盗団と決闘したり血清(ジフテリアだったかしら?)の運搬を手伝ったりと若き日の冒険をリチャード・レスター監督が美しい映像で描いています。クライマックスもなかなかスピーディな展開で楽しいです。前作(オリジナルと言った方が正解だと思うんですが)同様、西部劇と青春映画の融合を見事に果たしているかと。
ただどうしてもオリジナルがあまりにも偉大なのであまり注目されなかったのは事実。でも「明日に向って撃て!」を観ていても観ていなくても充分楽しめる娯楽作品だと思います。
最近はちょっとくたびれていたり、くせのある役柄の多いトム・べレンジャーの初々しさが観られるだけでもかなり価値があるかと。
BUTCH AND SUNDANCE: THE EARLY DAYS