シャレード

すてきなオードリーに危機一髪!

バカンス先のスキー場から自宅に戻ったレジーナ(オードリー・ヘプバーン)を待っていたのは離婚予定だった夫の死。そして彼女の前に現れる謎の3人の男。さらに大使館では夫が戦時中に軍の資金25万ドルを横領したと聞かされ、驚くレジーナ。

何がなんだか判らないレジーナはスキー場で知り合ったステキな男性ピーター(ケーリー・グラント)に助けを乞うが、彼もまた3人組の男の仲間だった…


サスペンスタッチなのですが、出演者全員がみんなお茶目で可愛い。オードリーにケーリー・グラント、「荒野の7人」、「大脱走」、そして“スピークラーク”のジェームズ・コバーン、ウォルター・マッソー、ジョージ・ケネディとよく考えてみれば、とっても贅沢なキャスティング。そして監督は「雨に唄えば」などのミュージカルコメディの名手スタンリー・ドーネン、音楽は「ティファニーで朝食を」のヘンリー・マンシーニ。そんでもって「007」シリーズのほとんどを手がけているというモーリス・ビンダーによる、おしゃれで斬新なタイトルデザイン。面白くないワケがない!ってカンジです。

シャレードってタイトルもなんだかおしゃれな雰囲気。訳すと「ジェスチャーゲーム」って意味らしいですけど。1963年公開ですが全然古臭さを感じないのも不思議。監督のスタンリー・ドーネンはヒッチコックをかなり意識したらしく、全編、謎に次ぐ謎の連続。あっと言わせるエンディングなど正にヒッチコック風。それだけならただの真似なのでしょうけど、そこにロマンチックコメディ要素を盛り込んで、ただの真似に終わってないところが素晴らしいです。

まぁヒッチコックはオードリーは使わないでしょうけどね。ジェームズ・コバーンがカウボーイだったという設定で銃をクルクル廻したりするシーンもパロディぽくって楽しい。

今ではこういうおしゃれで小粋なって表現の映画ってあまりないので、たまには古い映画もいいなって思います。
1963年/アメリカ/113分/監督:スタンリー・ドーネン
CHARADE

「謎解きのキーとなる○○はこの映画のあと一気に収集熱が高まったとか」
アイ★ラブシネマTOPに戻る