恐竜の<知力>は人間を超えるのか…？

ジュラシックパークでの惨劇後、古代生物学者のグラント（サム・ニール）は講演をしても参加者の興味はジュラシックパークで彼が体験した出来事のみ。研究の為の資金も底を尽きかけていた。そんなある日、今は立ち入り禁止となったイスラ・ソルナ島への空中観光のガイドを頼まれる。始めは断った彼だが高額のガイド料に惹かれつい引き受けてしまう。しかし、それは彼を再び恐怖へと導く第一歩だった…

グラント博士、きっちりだまされて半ば無理やりイスラ・ソルナ島へとやって来るんですね〜。ガイドを頼んだ夫婦は空中観光なんていうのは真っ赤なウソでこの島で遭難したと思われる息子を探しにきたんです。気持ちは判るが無謀すぎるぞ。この夫婦別居中なんですけど、息子の為に一緒にやってきます。だんなさんのキャラクターがけっこう笑えていいです。

この作品は90分しかないんで、もう怒涛の展開です。島に着いた途端に襲われまくります。新顔のスピノサウルスが巨大な上に超凶暴。ティラノサウルスとのバトルはかなり迫力モノです。でも展開はご都合主義っぽいカンジ。時間が短いせいもあるんでしょうが、全編拍子抜けなカンジの危機脱出シーンが続きます。息子もけっこうあっさり見つかっちゃうし。息子くんが「ジュマンジ」のアラン並みにサバイバル生活に見事に適応してるのも笑えます。グラント博士いなくても1人で帰還出来そうだぞ？

それと第1作に比べ、全体に恐竜の動きが異常に敏捷になってる気がします。2作目は別の作品と考えてるんで比較せず。なんかこんなにガシガシ動くのか？というくらい恐竜達が高速移動です。よく出来ているとは思いますが、恐竜達がリアルに感じられなかったです。そのせいか1作目の恐竜を目の当たりにした驚き、感動みたいなものは全くなし。慣れちゃったっていうのもあるんでしょうケド。

アイドル的存在（？）のヴェロキラプトルもあるシーンでこいつらズル賢いぜ！って思わせてくれるだけで、あとはそんなにインテリジェンス感じさせるシーンがなかったです。DVDで観ると迫力が半減しそうなので、とりあえず観に行きましたが、まぁこんなもんかなぁ〜？というのが正直な感想でございます。
2001年/アメリカ/94分/監督:ジョー・ジョンストン
JURASSIC PARK III