ハレー彗星と共に地球に接近してきた謎の宇宙船。そこには3体の人間(?)が眠っていた。しかし研究のため地球に持ち帰った人間と思われていたその生物は、人々の精気を吸い取る宇宙の吸血鬼だった!あんれまぁ〜ッ!
ハレー彗星探査船チャーチル号は、彗星の近くで謎の宇宙船を発見。船内で全裸の状態で眠る2人の男と1人の女が入ったカプセルを見つけて回収する。それから一ヶ月後、チャーチル号からの連絡が途絶え、救援に向かったコロンビア号が見たものは火災のために焼けただれた船内と、全く無傷の状態の3つのカプセルだった。カプセルに眠る人体は解剖のためにロンドンの宇宙センターに運ばれるが、それが人類の男達にとってどれほど危険なことか誰も知らなかった。
この作品を観る度に日曜洋画劇場でTV放映された際の淀長さんの尋常でないテンションの解説が思い出される。あの淀長さんもマチルダ・メイの全編、素っ裸で押し通す正に体当たりつ〜か開けっぴろげつ〜か、とにかくおっぱい攻撃にやられた模様。本編の解説そっちのけでおっぱいについてしか語ってなかったように思う。解説中に嬉しそうにおっぱい丸出しという言葉を連呼してた淀長さん。アナタもおっぱい星人だったのか。ミーもおっぱい星人です。れっきとした女性だけどな。おっぱい丸出しはともかく。
コリン・ウィルソンの原作を「ポルターガイスト」のトビー・フーパーが映画化したSFパニック&エロチック大作でございます。マチルダ・メイのようなバンパイア様なら精気を吸われても思い残すことはございません!もう彼女のパーフェクトボディは素晴らしゅうございます。全編全裸で押し通します。
B級バンザイな印象を受けるこの作品ですが、そんなことはございません。演出や美術もなかなか凝っていております。メイ様に精気を吸われ、しまいにゃ昇天していくシチュエーションなどはなんとも興奮映像です。いや、もうホントに精気を吸われてる人達が気持ち良さそうな表情するんですよ、アナタ。血液が集まって徐々に人間の形になるシーンもステキ。ちなみにミーがこの作品を観たのは10代です。エロチカ10代。ほっといてくれ。
スペースバンパイアのエネルギーが空を覆い、精気を吸われゾンビ化した人々が街に溢れかえるクライマックスの迫力も凄いです。細かいストーリーにはこだわらずホラーに徹し、美女バンパイアが裸で闊歩するというセクシーなシチュエーションをプレゼントしてくれたトビー・フーパー監督に乾杯ッ!うひょ〜!いいもん観ちまったぜ!
音楽がヘンリー・マンシーニなのですが、およそ彼らしからぬなんとも東宝ちっくなテーマ曲も魅力的です。男性ならきっと命をなくしても構わない!精気を吸ってくれい!と叫びたくなること必至のセクシーバンパイア映画です。
1985年/イギリス/102分/監督:トビー・フーパー
LIFEFORCE