カリフォルニア、ウッズボロー。高校生のケイシーが不気味な電話を受け取った後、恋人と共に惨殺される。同じ高校に通うシドニー(ネイブ・キャンベル)も同じく不気味な電話を受け、マスクを被った謎の人物に襲われる。間一髪助かったシドニーだが、彼女の危機は去ったわけではなかった…
ホラー映画をパロディにして笑った上で、それを逆転させ恐怖へと導くという凝った展開の新しい形のホラー映画。
はっきり言って最初のドリュー・バリモアの惨殺シーンは怖かったですケド、あとの展開はあまり怖くなかったです。あ、シドニーの友達の女子高生の殺されっぷりはけっこう残酷でした。ホラー映画というよりもホラー映画好きの人たちのお話ってカンジ。会話が楽しいです。男の子がガールフレンドを口説くシーンも言い回しが洒落てます。
ホラー映画好きの青年のホラーで生き延びる三原則とか次々飛び出すホラー映画のタイトル、映画クイズなどスタッフの僕達とってもホラーが好きなんです!って気持ちがよく伝わってきてホラー映画観てるのに微笑ましい気分になっちゃったり。
展開的には犯人もすぐ判っちゃいますし、冒頭の惨殺シーン以降は質より量的なカンジでホラー映画としてはそんなに恐怖度は高くないと思います。しかし、ホラー映画のあらゆるパターンを引用してパロディにして笑わせ、こちらが安心してるとその裏をかいてみたりと観る者を楽しませようとする仕掛けが存分に施してあり、サービス精神溢れる作品だと思います。
ネイブ・キャンベルの叫びっぷりも中々です。
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