セルピコ

1人の若い警官が撃たれた…。ニューヨーク市警も彼の死を望んでいた!愛する女も仲間も失い戦いつづける妥協を許さぬ青春像!

ニューヨークを舞台に汚職と腐敗にまみれた警察組織の中で1人戦う警官の姿を描いた実話を元にした小説を映画化。

新人警官セルピコ(アル・パチーノ)は正義感に燃えていたが、腐敗しきった警察内部の現状を知るにつれ、その思いはしぼんでいく。ただ1人賄賂を受け取らないセルピコ。彼は次第に組織内で孤立していく。やがてそんな腐敗しきった警察内部の告発に踏み切る彼だが、その直後彼は市内で最も危険な場所と言われるブルックリンの一画に配属され…

いきなりセルピコが重傷を負うシーンから映画ははじまります。当時熱狂的アル・パチーノファンだったKOROはかなりの衝撃を受けつつ観ました。そしてその瀕死のセルピコが今までの出来事を回想していくという構成でございます。いやぁ〜やはりアル・パチーノは狂信的ともいえる程の信念の人を演じると上手いですねぇ〜。彼の方がホントは正しいんでしょうケド、多勢に無勢、敵うワケがございません。信念を貫き通したが為に仲間からも愛する人からも見放されていくセルピコの孤独感を見事に演じきっております。

最近はすっかりおじさんっぽくなった彼ですが、この作品での彼はまだ30代そこそこなので若さ溢れていいカンジ。あの憂いの中に激しさを秘めた眼差しに痺れるぅ!…なんて身悶えしていた小学生KOROはかなり危ないですか?シドニー・ルメット監督の徹底した実録的タッチが最大限に活かされたこの作品、孤独に生きる男のドラマがお好きな方にオススメ。
SERPICO

「最近のルメット監督にかつての社会派サスペンスの巨匠の面影が全く感じられないのが悲しい」
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