シャフト

1970年代にヒットしたTVシリーズ「黒いジャガー」のリメイク。

ニューヨーク。刑事ジョン・シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)は、黒人青年殺害の容疑でウォルター(クリスチャン・ベイル)を逮捕する。しかし、不動産王として有名な父を持つウォルターは金の力で保釈され、そのまま海外逃亡してしまう。2年後、ウォルターが極秘に帰国したところを再逮捕するシャフトだったが、またしても保釈が成立。金で左右される司法制度に失望したシャフトは自らの力のみでウォルターを捕らえることを決意するが…


オリジナルの「黒いジャガー」は未見ですので、比べようがないですが、なんつ〜かエロ度が足りないわよッ!オープニングに興奮してセックス・マシーンな刑事が大暴れするのか思ったら、意外にフツー。アレ?オカシイ。だって主人公は“シャフト”さんですよ?なのに全然エッチなシーンなし。いや、別にエッチなシーンを期待して観たワケぢゃないですヨ?デモ、デモ、デモッ!せっかくサミュエル・L・ジャクソンが主役なのに!セクシーさ満開なのにッ!スキンヘッドが黒光りして思わず「ぽっぽ〜ッ!」だったのに!ヴァネッサ・ウィリアムズが共演しているというのに、彼女とのカラミなし。どういうことよ?きぃぃぃ〜ッ!

ま、とりあえずフツーのアクションとして鑑賞しようと心を落ち着かせる。クリスチャン・ベイルがお金持ちのぼっちゃんを演じております。なんか「アメリカン・サイコ」と役柄があんまり変わらんような?そして何故か木村一八を思い出してしまう?それはいいとして。なんというか敵が小粒。

敵をウォルター1人にしときゃいいのに、ギャングのボス・ピープルズ(ジェフリー・ライト)を絡ませてしまったコトで散漫な印象になってマス。序盤はレイシストであるウォルターのキャラクターが上手く描かれてるのに、ストーリーが進むにつれ加速度的にショボさが増してくるのはどうしたものか。殺しの依頼料を工面するのに親の宝石をくすねて質屋に行ったりしマスからね。その額4万ドル。ハァ?いや、小市民KOROには4万ドルでも充分大金ですが、大金持ちさんが4万ドルぽっちで四苦八苦?一生ゴルゴには依頼出来んな。そしてその4万ドルを巡って醜い争いを繰り広げる男達。オマエら、揃いも揃ってちっちぇ。

なんかスケールが小さいつ〜か、シミッタレてるというか。もっと豪気な話しを見せてクレ。あ、ピープルズ自身は普段はなかなかユーモアのセンスがあるのに、一旦キレるととことん見境がなくなるとこは面白かった。デモ、迫力不足。

アクションシーンもそれほど心躍らず。人間関係もやたらとごちゃごちゃとしていて、さっぱりワケが判らない状態に。ラストもそんな終り方でいいのか?と激しく疑問。主役がサミュエル・L・ジャクソンなので、どうにか最後まで鑑賞出来ましたが、なんというかダメだ、こりゃ。
2000年/アメリカ/99分/監督:ジョン・シングルトン
SHAFT

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