見かけは恐いがホントは心優しい怪物シュレックがドラゴンの城に囚われているお姫様を助け出す旅に出る冒険ファンタジック・コメディ。
人里離れた森の中の沼のほとり。人を食べると噂される怪物が住んでいた。怪物の名はシュレック。しかしこの怪物、本当は優しい心の持ち主。彼は震え上がる人間たちを避け、森の奥で孤独に暮らしていた。しかしそんなある日、孤独を愛するシュレックの住む森におとぎ話の登場人物たちが大挙押し寄せる。彼らは国を支配するファークアード卿によって追放されてしまったのだった。完璧な国作りを理想とするファークアード卿に無益な存在とみなされ、森の奥への追放を言い渡されたという。困ったシュレックは彼らを引き取るようファークアード卿に掛け合いにいく。卿は元の生活を取り戻すことを条件にドラゴンの城に囚われているフィオナ姫を助け出せとシュレックに言い渡す。渋々旅に出るシュレックだが…
ドリームワークスのCGアニメってキャラがどっかグロイですよね。ディズニーに対抗してるせい?ミーはただカワイイよりもちょっとグロイくらいが好みなんでおっけ〜ですが。しかし、この作品観に行った時の観客2人。つまりミーと友達だけ。公開からちょっと経ってたし、小さい映画館で観たせいもあるかも知れないケド、観客がたった2人って。おかげでマイルームで観ているかのごとく、おしゃべりしながら鑑賞出来ました。
さてストーリー。森の奥で孤独に暮らすシュレック。そこへ現れたドンキーなるしゃべるロバ。ファークアード卿のおとぎ話のキャラ追放大作戦から逃げてきた口から生まれてきたとしか思えないロバくんです。もうしゃべる、しゃべる。ミーたちはどうしても浜ちゃんの日本語吹き替えがイヤだったんで(関西弁シュレックなんて!)字幕版を鑑賞したんですが、英語が判らなくてもやっぱりエディ・マーフィのしゃべりはイイ!なんかリズムで笑っちゃう。マイク・マイヤーズとキャメロン・ディアスの吹き替えは可もなく不可もなく。
ファークアード卿が出した交換条件のおかげで渋々、フィオナ姫を助け出す旅に出るシュレック。ちゃっかりドンキーもついてきたり。で、フィオナ姫。ただのお姫サマじゃないです。なんかちょっとズレてる。ま、彼女に限ったワケじゃなく、童話でお馴染みのキャラ(白雪姫、シンデレラ、ピノキオ、ロビンフッド…)もたくさん登場するんですが、みんな変。ロビンフッドなんか微妙にイヤなヤツだったし。それにフィオナ姫にはある重大な秘密が!ここらあたりもドリームワークス製アニメってカンジ。
映像は文句のつけようがないと言いますか。スゲェってカンジ。特にフィオナ姫の肌の質感とか。ドラゴンの吐く炎や葉っぱが吹っ飛ぶシーンなどもお見事。それぞれのキャラクターの表情も豊かだし、動きも素晴らしい。この作品を観る前に「ファイナル・ファンタジー」を観たんですが、アレはなんだったの?とか思っちゃいましたヨ。フィオナ姫のプリンセス・キックなんて予告編で観た時に「これ観る!」と決めたほど、いいアクションだし。一番好きなのはフィオナ姫がシュレックにあるモノを作ってあげるシーンですケド。すっごい満面の笑みで実はグロイことしてるの。笑った。
不満といえば肝心のシュレックのキャラが少し弱いトコかな。ドンキーもフィオナ姫もファークアード卿もそれぞれキャラがたってるのにシュレックが割りとフツー。見た目もそんなに怖くないと思うし。なんだかラストもあっさり気味だし。
2001年/アメリカ/90分/監督:アンドリュー・アダムソン
SHREK