1970年代後半のロンドンを中心に活躍したパンクロックバンド、セックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスと恋人ナンシー・スパンゲンの破滅にいたる恋愛を事実に基づき映画化。
セックス・ピストルズのシド(ゲイリー・オールドマン)がピストルズのグルーピーのナンシー(クロエ・ウェブ)に出会ったのは、彼がボーカルのジョニー・ロットン(ドリュー・スコフィールド)に誘われるままにバンドに参加してすぐだった。たちまち恋におちる2人。しかしジャンキー同士の恋に周囲の反応は冷たく、やがてますますドラッグにおぼれていくシドとナンシー。まともに仕事もしないまま、ただドラッグ漬けの日々を送る2人にある日悲劇が。
ミーはセックス・ピストルズのCDも持ってるしシド・ヴィシャスも好きだ。でもミュージシャンとしてじゃないかも。だってまともにベース弾けないし。生き方そのものがパンクなところが好きなのか。でも、ドラッグ漬けで死んでしまうなんてイヤだ。そんなのカッコイイなんて思えない。セックス・ピストルズがというより、シド・ビシャスだけが妙に神格化されてるとこも、疑問。今でもちゃんと生きてるジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)の方がカッコイイと書くとシド・ヴィシャスのファンに怒られるのかな。
しかし、あれは愛だったのか?この映画は何が言いたかったんだろう。一緒に観たロック好きの女の子は「いいよねぇ〜」とすごく感動してた。でもKOROは感動出来なかったし、2人に共感なんて持てなかった。パンクだね、ジャンキーだけど純粋な愛だよねと思えないKOROはただ単に若くないというだけなんだろうか。破滅的な愛が美しいとは思えないのです。その前に2人が愛し合ってると思えないのです。ただのドラッグ漬けのジャンキー。あぁ、いつになく真面目というか堅い文章だぞ?だから、この作品の感想は今まで書くのが躊躇われたのよ!もう観たのは何年も前なのよッ!あ〜ヤダヤダ、湿っぽい文章は。
ゲイリー・オールドマンがシド役を好演!それにも増してクロエ・ウェブがビッチなナンシーを好演!マジでホンマもんのナンシーにそっくり!だがジョニー・ロットン役が小太り!憤慨ッ!以上終わり!…とかにしたい、そうしたい。普段、シリアスに生きてるのでネット上くらいはお笑い系でいたいのです←オオウソ
セックス・ピストルズが活躍したのは1970年代だし、この作品が作られたのは1986年。今の10代、20代の子はもしかしてシド・ヴィシャスなんて知らないのかも。だから若い人にオススメするのもなぁ。だからといってパンク・ロック世代の人が観ても共感出来るのかといったら、それも微妙だ。公開当時はどんな評判だったんだろう。ただ単に主演2人がそっくりさんってだけが注目されたのかなぁ。ゲイリー・オールドマンもこの作品がデビュー作で全然有名じゃなかったし。
ジョニー・ロットンの言葉じゃないけど、「ロックは死んだ」
1986年/イギリス/113分/監督:アレックス・コックス
SID AND NANCY
2008.02.03記