小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)は、かつて担当していた患者の逆恨みから凶弾に倒れる。数ヵ月後、回復したマルコムはコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)という少年の治療に取り掛かることになる。コールは常人では感知することが出来ないモノを見ることが出来る“第六感”(シックス・センス)の持ち主だった。
最初は怖い映画かと思ってました。だってコールくん、死者が見えるんだもん。コールくんが洗面台に立ってる時にサッと通り過ぎていく少年とか、うずくまってる○○吐き少女とか。死者たちの見せ方がさりげなく、ぎゃ〜!っていう恐ろしさではないけれど効果的だったと思います。
この映画、秘密がどうの、どんでん返しがどうのって話題になりましたけど、そういうのを抜きにしても充分に良い映画だったと思います。たしかにラストは驚きましたが。全ての伏線を知った上でもう一度観た方がいいかな?
観ている最中に絶えず感じる微妙な違和感、マルコムのいつも悲しげな表情、奥さんとの不和、そしてコール少年がマルコムに告げたある言葉…。ラストで全てが一気に判った時はちょっぴり鳥肌でした。帰って変な夢見たし…。
脱アクションのブルース・ウィリスもいいけれど、やっぱりコール少年役のジョエルくんの好演にはかなわないでしょうね〜。ジョエルくん、スター・ウォーズのアナキン役のオーディションに落ちたそうですが、アナキン役の子より可愛いし、うまいのに。まぁ雰囲気が合わなかったのでしょうが。サスペンス映画というよりも、表現はあまりに平凡ですが癒しの映画だったのかなぁ?
コール少年はマルコムの助けを借りて死者の気持ちを知り、それに応えることで癒され、コール少年の母は我が子の秘密を知りそれを受け入れることで癒される。マルコムはコール少年によって自分という存在を再認識し、自分自身そのことを納得し癒されて…ってカンジかなぁと思ったワケです。
THE SIXTH SENSE