シルベスター・スタローン&シャロン・ストーン共演によるアクション映画。
フロリダ州マイアミ。元CIA爆破工作員のレイ(シルベスター・スタローン)は、過去に犯した過ちから今はフリーの爆破作業請負人として孤独な日々を送っていた。そんなある日、レイはメイ(シャロン・ストーン)と名乗る女性から復讐のために3人の人間を爆殺して欲しいという電話での依頼を受ける。彼女は幼い頃に両親をマフィアのレオン・ファミリーに殺され、復讐の機会を狙っていたという。自分は殺し屋ではないと一度は依頼を断ったレイだが、彼女の熱意と魅力的な声に惹かれ、調査を開始するが…
一時期、「ブローンアウェイ」など爆破魔対爆破処理のスペシャリストものが流行りましたが、この作品は爆破のプロが主役でございます。スタローン扮するレイは腕利きの爆破工作員だったのですが、ある作戦での失敗の痛手が癒えず、今はフリーのしがない爆破作業請負人。妙に隠遁生活してます。そんな時にセクシーな声の女性から殺しの依頼を受け、表情は冷静ですが、実はかなり心の中では鼻を伸ばしていたらしく、殺し屋ではないと言いながら引き受けちゃったり。アンタも好きだねぇ。
肉体派スタローンがイメージチェンジを図るつもりなのか知能で勝負する爆破のスペシャリストを演じてるワケですが、いまいち似合ってないかも。共演のシャロン・ストーンはなかなかミステリアスな女性を好演していてよろしかったです。脱ぎっぷりもいいし。でも2人のラブシーンはちょっとダメ。いや、全然ダメかも。シャロン姉さんのセクシーぶりを引き出すにはスタローンでは役不足。やはりマイケル・ダグラスとか好きモノ(誉めてますよ)オーラ満載な俳優じゃないと。スタローンじゃちょっとエッチなエクササイズしてるくらいにしか見えないよ。ちっ。期待ハズレだなッ。スタのケツなんか見たくないよ。そんなKOROの欲求不満度はおいといて。
肝心の爆破シーンは意外とバリエーションがあって楽しめた。スタローン、情けなさそうな表情してる割にはけっこうやるじゃん。
脇を固める俳優陣も渋くてよろしいです。ロッド・スタイガーにジェームズ・ウッズ、そしてジュリア・ロバーツの不肖の兄エリック・ロバーツ。KOROは彼の美しさがかなり好物。「暴走機関車」以降はぱっとしない彼ですが、やっぱりキレイでステキ。
ラストはひねりがないっちゃ、ないがド派手なんで可としよう。
1994年/アメリカ/110分/監督:ルイス・ロッサ
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