「サタデー・ナイト・フィーバー」の続編です。でも何故かシルヴェスター・スタローンが脚本&監督担当。ついでに通行人役でちょっと出演。監督の力技で弟のフランク・スタローンに歌を唄わせたり、出演させてたりとか。
ブルックリンからニューヨークへとやってきて5年。トニー(ジョン・トラボルタ)はかつてディスコキングだった頃の栄光を忘れられないまま、ブロードウェイを目指しオーディションを受けつづけていた。しかし彼の自由奔放なダンススピリットは集団の中で浮いてしまい、オーディションにことごとく落ちる。そんなある日出会った美しい女性ダンサー、ローラ。彼女と自分には可能性があると感じたトニーは一緒に組もうとローラに持ちかけるが。
トラボルタのダンスは素晴らしいです。前作よりも更に磨きのかかった引き締まった肉体。ビージーズによる音楽も気分を盛り上げてくれます。しかし、肝心のストーリーがどうにも困ったちゃん。前作ではひたむきにダンスに打ち込むトニーの姿勢に共感を覚えましたが、この作品のトニーはすごい自己中心的です。もう完璧に人格が分裂気味です。ローラに仕事を紹介してあげると言われた時にはダンスは実力だ、俺は実力主義なんだとカッコいいコトを言っておきながら、TV局に仕事をもらいに行った時はどんな仕事でもやるからと泣きついてみたり。
彼女がいながらローラが現れた途端、彼女のコトはないがしろ。でも元彼女が他の男性といい雰囲気になったらヤキモチを焼くし、ローラにつれなくされたら元彼女に泣きつく。2人の女性に冷たくされると今度は母親に泣きつくし、もう好きにしろ!と言うしかございません。
なんだか妙に疲れる映画でした。
STAYING ALIVE