スーパーマリオ/魔界帝国の女神

マリオが、ハリウッドを本気にさせちゃった

ハリウッドがマリオを実写化しちゃいマシタよ。マリオとルイージが地底恐竜都市で大活躍。

6500年前。巨大隕石の落下により恐竜世界と人間世界が2つに引き裂かれた。絶滅したと思われていた恐竜は進化し、地底に潜り独自の世界を作りあげていった。そして現代のニューヨーク。地底には人間に似た姿形を持つ恐竜帝国ダイノハッタンが存在し、そこを支配する魔王クッパ(デニス・ホッパー)は、地上に逃亡したプリンセス、デイジー(サマンサ・マシス)が持つクリスタル石を狙っていた。その石には人間世界を支配する力があるのだ。

ブルックリンの配水管工マリオ(ボブ・ホスキンス)の恋人ダニエラがデイジーと間違われ、クッパの手下に誘拐される。続いてデイジーもさらわれ、マリオはデイジーに惚れている弟ルイージ(ジョン・レクイザモ)と共に恐竜帝国へと続くトンネルに飛び込む。


中年オヤジッ。マリオって見た目はおっさんだけど、たしか設定では20代半ばじゃなかったっけ?デモ、実写版のマリオはどうみても40代後半。ついでにハゲ。そして破産寸前。ルイージにはヒゲがない。演じてるのがジョン・レグイザモってのは個人的には大変ヨロシイのですがマリオとルイージが並んでも金輪際、兄弟に見えないのはいかがなものか。2人は双子のはずなんだが。どうみても親子にしか見えないよ。そしてクッパが恐竜。カメじゃなくて恐竜。演じてるのはデニス・ホッパー。仕事選べよ。捨て身なまでのキレぶりは笑えたケド、やっぱり仕事選べよと激しく訴えたい。

ヨッシーも登場するけど、ちっともさっぱり愛らしくない。はっきり言って不気味。どういう客層を狙ってるのか全然判らない。スーパーマリオの実写なんだから、お子様向けかと思ったのに、とんでもなくダークな世界観。破産寸前のヒーローですか。お子様に夢を与えてクレ。あとBボタン+ダッシュで大ジャンプですが、実写版ではジャンピング・シューズみたいのを履いて小ジャンプしてたような。なんだかなぁ。

作品自体はそこまで悪い出来とは思いませんが、おこちゃまの人気者マリオをハゲのおっさんにして、しかもどこまでもダークな世界観。クッパの妙にリアルなチロチロする舌が不気味な上にエロで怪しからん。おこちゃまの夢を壊す気か。どうして実写化したのか理解に苦しむ作品デシタ。もちろん日本はおろかアメリカでも全くヒットしなかった。そりゃそうだ。
1993年/アメリカ/105分/監督:ロッキー・モートン
SUPER MARIO BROS.

「ルイージがルイージ・マリオと名乗ってた。じゃ、兄はマリオ・マリオか?」
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