125人のジェット・リー。バトル・ロワイアルが始まる!!多次元宇宙を制する者が超人〜ザ・ワン〜となる
「ロミオ・マスト・ダイ」、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のジェット・リー主演のSFアクション。125あるというパラレルワールドに存在する“もう1人の自分”をすべて抹殺することにより、ザ・ワン=全能の存在になろうとする男の野望を描く。
この宇宙全体には125のパラレルワールドが存在し、その均衡を守るため多次元宇宙捜査局(MVA)が監視に当たっていた。しかし捜査官の1人ユーロウ(ジェット・リー)がその特権を利用し、他世界の自分を次々と殺し始める。ユーロウは1人殺す度にそのエネルギーを吸収するかのごとく超人化していく。
ロサンゼルス。アメリカ大統領をゴアが務める世界。留置所から護送される途中の囚人ロウレス(やっぱりジェット・リー)はユーロウに襲われる。ロウレスはその場で殺され、ユーロウは超人的なスピードとパワーで逃走する。だが、ユーロウを追っているのは警察だけではなかった。MVAの捜査官ローデッカー(デルロイ・リンドー)とファンチ(ジェイソン・ステイサム)も彼を捕らえるべくこの世界へやってきていた。別次元へ逃げようとするユーロウをどうにか捕らえる2人。逮捕されたユーロウだが刑が執行される寸前、仕掛けた爆弾による混乱に乗じて脱走。だが、ローデッカーとファンチには彼がどこに向ったかはわかっていた。ユーロウが殺すべき最後の1人、ロサンゼルス郡保安官ゲイブ(もちろんジェット・リー)の住むブッシュが大統領を務める世界だと…
多次元宇宙(マルチバース)を制するものがザ・ワンとなるのだ!ということで、リーちゃまが善と悪を演じてマス。125人もリーちゃまがいるなんてステキ!デモ、各世界にいるリーちゃまのお姿には脱力。顔はあのまんまで髪型だけアフロだったり、ドレッドだったり。モロ、ヅラやろってカンジ。しかも何故か不自然な笑顔だったり。まぁそれはいいのです。リーちゃまが観られれば。
しかしですね、ストーリーがパラレルワールドが舞台なだけあってちょっと複雑です。単純なKOROの脳には素直に展開が染み込んできません。それにワイヤーアクション多用なのもイヤン。リーちゃまは生アクションがいいの!まぁ白バイを使ったムチャなアクションはけっこう好きですが。超人ぱわ〜炸裂。しかし125人のリーちゃまがワラワラ出てくるのかと期待してたら始まった時点ですでに残り3人はないだろ。実質1対1の戦いだし。ミーはアフロのリーちゃまがカンフーしてるのが観たかったの!金髪リーちゃまが華麗に飛んだり跳ねたりするのが観たかったの!善玉も悪玉もいつもの七三リーちゃまだし。悪玉なら七三はヤメロと強く訴えたい気分でした。
「マトリックス リローデッド」の出演を蹴ってまで出演した作品らしいですが、リーちゃまファンのKOROとしてはいまいち。ラストの悪&善リーちゃまの対決もそれほど燃えなかったし。それと善玉のリーちゃまのエンディングがそれでいいのか?タイムパラドックスはどうなっとるねん!なカンジなのも疑問。逆に悪玉リーちゃまのエンディングはかなり好みデス。
2001年/アメリカ/87分/監督:ジェームズ・ウォン
THE ONE