ザ・ロック

男臭さ満開。おじさま達がかっこ良すぎです(但し、ニコちゃん除く)

戦死した兵士達に対する軍の冷酷な態度に怒りを覚えたハメル准将(エド・ハリス)は忠実な部下と共にVXガスミサイルを盗み出し、アルカトラズ島へと立てこもる。人質の観光客は80人余、ミサイルの照準をサンフランシスコに合わせ政府に1億ドルの身代金を要求する。VXガスを処理する為、緊急召集されたFBI科学兵器処理班のグッドスピード(ニコラス・ケイジ)は、アンダーソン隊長率いるSEALチームへの参加を命じられる。そしてかつて脱出不可能と言われたアルカトラズ刑務所から唯一逃亡に成功した元イギリス諜報部員のメイソン(ショーン・コネリー)が水先案内人を務めることになるのだが…


まずエド・ハリスが渋すぎです。VXガスミサイルを盗み出し、人質まで取ってアルカトラズ島(通称ロック)に立てこもるワケですが人質の観光客の中の子供は逃がしてあげたり、悪に徹しきれないハメルの人柄がとてもよく滲んでいました。

ビートルズファンの頼りないグッドスピードくん役のニコラス・ケイジもいいですねぇ。彼はかっこいい役よりもちょっと情けない男を演じた方がはまってます。しっかりモノの恋人に結婚を迫られてしどろもどろ、いきなり特殊部隊と共に危険な任務を命じられオロオロ。グッドスピードくん、ナイスでございます。しかも水先案内人のメイソンは一癖も二癖もある男。思いっきり振り回されてます。しかし、彼も男です。自分の後を追って恋人もサンフランシスコに来ていると知った彼はミサイル発射を阻止すべく立ち上がるのです!やっぱりちょっと頼りないけどね。

元イギリス諜報部員というセルフパロディとしか思えない役柄のショーン・コネリーがこの作品でも主役をサポートしつつ、オイシイとこはしっかり持っていっちゃってます。「ハイランダー」や「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」などのように。

それとSEAL隊々長を「ターミネーター」のマイケル・ビーンが演じてます。なかなか正義感と責任感溢れる軍人を好演していますが、メインの役者さんが男臭さバリバリなので少々影が薄かったです。でも久しぶりに見ることが出来たのでうれしかった。

グッドスピードは恋人の為に、メイソンは娘の為、そしてハリスと部下は信念とお金の為にそれぞれ命をかけて戦う姿がとてもよく表現されていて感動しました。前半の息詰まる展開に比べ後半は展開が早すぎて少し描写不足なカンジですが、久々に硬派のアクション映画だったなぁと思います。
1996年/アメリカ/135分/監督:マイケル・ベイ
THE ROCK

「教会の椅子をこわしてはいけません」
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