閉ざされた森

真実ほど、疑わしきものはない。

密林で訓練中のレンジャー隊を襲った不可解な事件を調べる2人の捜査担当者。彼らは真相を追究していく中、矛盾する証言に翻弄され混乱していく。非公式に調査に加わった元レンジャー隊員、ハーディに反発しながらも、あくまで真実を追求しようとする女性大尉オズボーンが最後に辿り着いた密林の中の真実とは?

パナマのアメリカ軍基地から訓練に向かったレンジャー隊7名が、嵐の密林地帯で消息を絶つ。17時間後、3名の生存者が発見されるが、彼らは何故か味方同士で撃ち合い、捜索ヘリの目前で1名が殺される。結局、重傷者を含む2名が救助され、いまなお隊長のウエスト軍曹(サミュエル・L・ジャクソン)を含む4名は行方不明のまま。オズボーン大尉(コニー・ニールセン)が事件の調査に当たるが救助された兵士は彼女の尋問に頑なに黙秘を続ける。そこでオズボーン大尉の上官スタイルズ大佐(ティム・デイリー)は非公式にある男を呼び寄せる。かつてウエストに訓練を受けていた元レンジャー隊員で尋問術に長けた麻薬捜査官トム・ハーディ(ジョン・トラヴォルタ)を…


二転三転しすぎ。転がしすぎデス。ハーディが実は○○だったくらいで止めとけばいいのに。大体スタイルズ大佐がハーディを呼ばなかったら、どうするつもりなのよ!自分からノコノコ出向くのか?「最近、不可解な事件起こったでしょ?」とか言って。有り得ない。まぁそう言いながらも割と楽しんで観ました。だってサミュエル・L・ジャクソンが鬼教官役ですよ、アナタ!彼の強烈な台詞とレンジャー隊員のシゴキっぷりが堪らなくステキだわ。あ、コニー・ニールセン、あんまり知らない女優だけどショートカットがステキですなぁ。軍服にブーツ姿が堪らんですなぁ。きゃぁ、そのブーツでミーを踏みにじって!と叫びたくなるようなクールビューティぶりです←アホ

ジョン・トラヴォルタは11キロの減量を行ったとかで締まってました。精悍デシタ。相変わらずケツ顎だがお目々がチャーミング。だけどやっぱり真からの良い人には見えないので微妙にミスキャストかも。それに尋問術に長けてるようにも見えんのだが。レンジャー隊員はほとんど暗いジャングルの中での登場なので誰が誰だかさっぱりになっちゃうことしばしば。証言によって二転三転するストーリーなので字幕で観るとけっこうツラいのもあって、更に今のは誰の発言なのよ!誰がナニしたっていうのよ!状態に常に陥ってたり。ちょっと、今のシーン巻き戻してよ!と何度も思ってしまいました。なのでお家でDVD鑑賞とかの方がじっくり観られてヨロシイかも。

黒澤明監督の「羅生門」を意識しているらしく、1つの事件について関係者達が全く異なる解釈を次々にご披露しちゃってくれマス。監督のジョン・マクティアナンがこの作品を、「あらゆる意味で真のサスペンスだと考えている。どんどん危険度が増していって、最後に大どんでん返しさ」と言ってるらしいですが、ラストの展開はKORO的にはかなりダメ。大どんでん返しというより、そんなオチじゃ辻褄が合わないだろ!

凝りに凝ったサスペンスを期待すると肩透かしを食らいますが、トラヴォルタのケツ顎とサミュエル・L・ジャクソンの鬼教官ぶりが観たい方はどうぞ。
2003年/アメリカ/98分/監督:ジョン・マクティアナン
BASIC

「“8”」
アイ★ラブシネマTOPに戻る