ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチは、その微笑みに、何を仕組んだのか。

ダン・ブラウンの世界的ベストセラーを映画化したミステリー大作。

夜のルーブル美術館。館長ジャック・ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)が殺害された。遺体はダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図を模して横たわり、まわりには不可解な暗号が残されていた。事件当夜、ソニエールと会う約束をしていたハーヴァード大教授で宗教象徴学の権威ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は警察より事件に協力して欲しいと現場に呼ばれるが、実は第一容疑者と見られていた。駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官でもあるソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)は遺体を見た瞬間から祖父が自分に暗号を遺していることに気付き、ラングドンと共に警察から逃れる。2人はラングドンの友人である宗教史学者、リー・ティービング(イアン・マッケラン)の協力を得ながら、事件の真相を追うが…


久々に片腹が痛くなりました。どこがミステリー大作だッ。へそで茶を沸かす勢いだ!そしてトム・ハンクスの髪型が変だ!生え際が奇妙だ!ちっとも宗教象徴学の権威に見えんわ!ラングドンはケーリー・グラント風の洒落たおっさんをイメージしてたのに。オドレイ・トトゥもソフィー・ヌヴーのイメージと全然合ってない。ミーの中ではソフィーはスレンダーな金髪美人なのです。アメリぢゃないのよ。童顔じゃないのよ。ったく。デモ、観た。それはイアン・マッケランが出てるからですッ。セクシーじじい拝むためならトム・ハンクスの奇妙な髪型だって我慢出来るわよ!しかしミーはてっきりうっかりイアン・マッケランはソニエール館長役なのだと思っとりマシタ。なので「早々に出番なくなるし。というか、いきなり死体だよ。でも、いいか全裸だしッ」と歪んだ喜びに打ち震えておったワケですよ。そしたら、アナタ。ティービング卿ですと。こりゃまたビックリ。ミーの頭の中では勝手にティービング卿=フィリップ・シーモア・ホフマンだったワケで。あのひねくれモノで偏執的なティービング卿にぴったりぢゃありませんか。ところが、イアン・マッケラン。出番が増えるからセクシーじじい好きには朗報なのですが、違和感拭えず。ちょっと年寄りすぎだろ。

しかし、まぁどうしてこれだけ薄っぺらい内容になるのか全くもって不思議。まぁ原作どおりに一つの謎にああだこうだとやってたら3時間あっても足らんでしょうが、それにしても謎が解けた時のカタルシスのなさったら。ほぼヒラメキで次から次へと謎解明。アクションを少し抑えてミステリに重点置いて欲しかった。それと教会の名誉を守るためにはキリストの○○の存在は認めるワケにはいかない、そのためにはどんなことでもやるという点を明示しないまま話が進むので、焦点がぼやけてる感が拭えない。まぁ宗教関係を敵にまわしたくないのでしょうけど。劇場ではなくDVD鑑賞だったので、それほど憤慨はしてないケドなんか残尿感たっぷりの作品デシタ。因みにモナリザの微笑には何も仕組まれておりマセン。
2006年/アメリカ/150分/監督:ロン・ハワード
THE DA VINCI CODE
2008.01.24記

「トム・ハンクスは全編ノーパン演技」
アイ★ラブシネマTOPに戻る