ディアボロス/悪魔の扉

魂を売る。それだけでいいんだよ。

ニューヨークを舞台に、法曹界の黒幕として暗躍する悪魔が若手弁護士の魂を狙うオカルト・サスペンス。

フロリダ。弁護士ケヴィン(キアヌ・リーヴス)は法廷での無敗記録を伸ばし続ける若いがやり手の弁護士。今日も女生徒に猥褻行為をしたとして起訴された教師の無罪を勝ち取る。その教師は明らかに有罪だったが…。妻のメアリー・アン(シャーリーズ・セロン)らと祝杯をあげていたケヴィンはバーでニューヨークのミルトン法律事務所から来たという男にスカウトされる。初めは取り合わなかったケヴィンだが高額の報酬を提示され、反対する母親の制止も聞かず妻と共にニューヨークへ出発する。

事務所の社長ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)に見込まれ、役員待遇で迎え入れられるケヴィン。世界中にクライアントを抱える活気のある事務所、用意された豪華なマンション。若い2人の前途は輝くばかりに明るいかに見えた。しかし、事務所の上得意である不動産王アレキサンダー(クレイグ・T・ネルソン)が妻と子どもを殺害した容疑で逮捕され、ケヴィンがミルトンにこの事件を任されたのを機に、徐々に2人のまわりではおかしなことが起こり始め…


悪魔版「ザ・ファーム」?それ以外感想が思い浮かびませんワ。面白くないとまでは言わないケド、どうも煮えきらんなぁ。オカルトなの?社会派ドラマなの?どっちつかず。アル・パチーノの存在感はスゴかったデス。言葉の端々や、さりげない視線それだけで充分「アンタ悪魔やろ!」と鋭く指摘したい気分になりマシタよ。表面上は実に人あたり良く、優雅で優しい。しかも抜群のユーモアもある。職場のボスとしては、部下のひとりひとりに目を配り、包容力もある。デモ、彼は悪魔なの。地下鉄の中でからんでくるチンピラに笑顔で恐ろしいコトを言う彼にホレボレしましたヨ。デモ、悪魔なんだから、もっとクールでもいいんじゃないの?とも思ったり。パチーノ演じる悪魔はクドくて熱いぜ(褒めてるつもり)

対するキアヌはキレイだけど繊細すぎて印象薄い。シャーリーズ・セロンの壊れっぷりは類型的っていうの?どこかで見たようなカンジ。あ、「ノイズ」でもこんなカンジだったかも。ついでに弁護士夫人に見えない。傍聴席に座ってる彼女を見てキャ○クラ嬢かとやや真剣に悩む。ストーリー後半でも精神を病んでいるとはいえ、あんな格好でタクシーに乗るかぁ?と軽くツッコンでみました。ミーが運転手なら即座に乗車拒否。デモ、全裸なんて見れちゃいますよ。○○だらけですが。ケヴィンの同僚役のコニー・ニールセンもキレイ。ミルトンの取り巻きみたいなお姉さんもいちいちキレイなので、目の保養になりマシタ。アル・パチーノのダンス・シーンもある意味必見かも。

あ、肝心のストーリー。面白くなるのか?何かとんでもないコトが起こるのか?と期待させておいて、特に大きな見せ場もなく終ったり。ケヴィンの母親の告白に「スター・ウォーズ?」とか思ったり。というか、ぎゃぁ、ゲームオーバーになっちゃったよ!マズイよ、これはマズイ。えぇい、リセットだ、リセット!そして改めてゲーム開始みたいなエンディングにハァ?ケヴィンが熱くてクドいミルトンの誘惑と戦っていけるのか心配というか勝てんなとは思ってたケド、このエンディングはなんなのよッ!う〜む消化不良。
1997年/アメリカ/144分/監督:テイラー・ハックフォード
THE DEVIL'S ADVOCATE

「神はサディストだ」
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