ダーティハリー

汚れた英雄か!孤独の狼か!

“さそり”と名乗り、サンフランシスコを脅迫する殺人鬼と市警察の一匹狼、ハリー・キャラハン刑事の戦いを描いたドン・シーゲル監督&クリント・イーストウッドの代表作。マグナムが火を噴くぜ!

サンフランシスコ。プールサイドの女性が銃撃されるという事件が発生。捜査を担当するのはいつも汚い仕事を任され、しかも強引かつ暴力的な捜査の仕方から“ダーティハリー”なる異名を持つハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)。やがて“さそり”と名乗る犯人から「10万ドルを渡さなければ市民を殺し続ける」という脅迫が届く。予告通りに次々に無差別殺人を繰り返す“さそり”。やがてハリーと相棒のチコ(レニ・サントーニ)は“さそり”の正体に迫るが、思わぬ妨害に遭ってしまう。

「フレンチ・コネクション」のポパイ刑事(ジーン・ハックマン)と共に1970年代を代表する刑事映画のヒーロー、“ダーティハリー”シリーズの第1作目。


ダーティハリーがカッコ良すぎるぞ!苦虫噛み潰したような顔がたまらなく渋いぞ!41歳と男盛りのイーストウッドの色気がたまらん。44マグナムを片手でガンガンぶっぱなすハリーにぞっこんですよ。彼の突き放したようなクールな台詞まわしに子宮がビンビン疼くわよ!まぁ初めて観た時は完璧におこちゃまKOROだったので子宮がビンビン疼いたかは疑問ですが。でもご幼少にして既に渋いおっさんフェチだったから、ダーティハリーを初めて観た日は興奮して知恵熱出したと思うわ。KOROの知恵熱はおいといて。

敵役のさそりを演じる俳優が迫真の演技。アンタ、ホントにイカレてんじゃないのか?というくらいの狂気ぶり。うむ、アクションものは敵役もヒーローに負けないくらいの存在感がないとお話になりませんからな。クライマックスの有名なバ○○ャ○○シーンでのイカレポンチぶりったら、もう。対するハリー・キャラハンは終始、感情を露わにすることはないし声を荒げることもないけど、それが逆にはらわた煮えくり返ってる感じが出てる。静かに銃口を向けるハリーに静かだが深い怒りを感じマシタよ。

一匹狼のハリーの意向に反して相棒がつけられるワケですが彼とコンビを組む刑事は正直、その時点で死神さんに肩を叩かれたも同然かと思ふ。マグナムなおっさんと渡り合えるのはきっと穏健派マータフか彼以上のクレイジー野郎リッグスくらいか?それとも刑事ニコか?でもリッグスと組んだら捜査どころじゃなくなりそうだしなぁ。刑事ニコじゃ表情の変化が乏し過ぎるコンビで観ているこっちが辛いしなぁ。ということでマータフに一票。あぁ、話が逸れた。

ご幼少の頃から男臭い映画が大好きなミーとしてはこのダーティハリー・シリーズとチャールズ・ブロンソンの自警団ポール・カージー・シリーズは思い出すだけで身もだえ必至のラヴ作品。男は黙って悪人を撃つべし!撃つべし!撃つべし!ムダなせリフはいらねぇぜ。男は黙って悪を絶つんだぜ。痺れるぅ!憧れるぅ!

今では好々爺な雰囲気を醸し出してるクリント・イーストウッドがまだまだ若く、アクション俳優だったんだなぁと思い出せてくれる作品。
1971年/アメリカ/103分/監督:ドン・シーゲル
DIRTY HARRY

「do you feel lucky punk?」
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