ディスクロージャー

逆セクハラで話題を呼んだマイケル・ダグラス、デミ・ムーア主演のサスペンス映画。

昇進を見送られるは、他会社との合併問題はあるはで困惑していたトム(マイケル・ダグラス)の元に新任の女上司メレディス(デミ・ムーア)が配属されてくる。彼女はかつて激しく愛し合った元恋人だった。ある日、彼女の誘惑を拒否したのをきっかけに、ある陰謀に気づき始めたトムのもとへ、差出人不明のメールが送られてくる…


公開当時は逆セクハラが話題となったらしい。しかしそれは主人公が陰謀に巻き込まれるきっかけにすぎず、メインテーマではございません。確かにかなり迫力はありますけど。なんといってもマイケル・ダグラスですからね、セクハラされちゃうのが。そしてセクハラしちゃうのがマッチョ&ダイナマイッ!なデミ・ムーア。いかにもセクハラしそうな男とセクハラされそうなセクシー女性。いや、デミ・ムーアだとセクハラする側でも全然、問題はないような気もする。まぁよい。とにかく立場が逆なのよ!ミスキャストのような気もするけど意外とこれがよろしいのよ!←ヤケ。つまりセクハラしそうな男性が実は被害者。それを立証するのがいかに難しいかというのを表現するにはピッタリな配役な気がします。いや、やっぱりデミ・ムーアじゃセクハラする側の方が合っ…以下略。

ハイテク企業の陰謀を描いたしっかりしたサスペンス映画デス。単なるお色気映画ではございませんことよ。いや、デミ・ムーアのお色気シーンはあんまり見たくな…以下略。

但し、巨大な陰謀の話にしてはストーリー的にどうよ?ってカンジがなきにしもあらず。詰めがちょっと甘い。メレディスの鬼気迫る追い込みのかけ方はなかなかステキですけど。主人公が陰謀の正体に気づくきっかけが割りと偶然、気づいちゃったよってカンジだったような?ラスト辺りはそれなりに緊迫感があって良かったですが。ハリウッド映画の通例として(?)悪は滅びるワケですが、滅びてもなお不敵な台詞を吐くメレディスがステキ。デミ演じるメレディスも充分に怖い女ですが真に怖い人物は彼女ではなく上品に振舞っていながらも実は陰で上手くトムを操っているある人なワケです。そんな人物に涙さえ浮かべて勝利を喜ぶトムの姿。ちょっとオマヌケかも。

ハイテク企業の内幕を描いてるワケはずなのに、登場する会社の浮沈を賭けた新製品が2倍速CD-ROMドライブつ〜のはちょっと疑問。公開当時でも4倍速が当たり前だったような?派手なバーチャル・リアリティ型ファイル検索システムの方も笑えます。ある意味究極のGUIでございます。でもファイル探すのに廊下を歩いたり、引き出しをかき回したりするので、それじゃ実際にプリントアウトした資料を探し回るのと大して時間は変わらねぇだろうがッとツッコんでみました。
1994年/アメリカ/128分/監督:バリー・レヴィンソン
DISCLOSURE

「戻って私を抱きなさい!」
アイ★ラブシネマTOPに戻る