ディスタービア

リセット不能の覗き見ゲーム

父親を自動車事故で亡くして以来、自暴自棄になっていたケール(シャイア・ラブーフ)は学校で教師を殴る暴行事件を起こし、裁判所から3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡される。そして行動範囲の半径30メートルを越えると警察へ通報される監視システムを足首に取り付けられる不自由な生活を送ることに。自堕落な生活を送るケールを見兼ねた母親のジェリー(キャリー=アン・モス)にネットゲームを解約され、さらに暇を持て余したケールは退屈しのぎに近所の覗き見をはじめる。

やがて親友のロニー(アーロン・ヨー)、隣に引っ越してきたアシュリー(サラ・ローマー)も交え、ますます覗き見ゲームにはまっていくケール。そんなある日、彼は血まみれのゴミ袋を引きずる人影を目撃する。最近、付近では赤毛の女性ばかりが次々と行方不明になる事件が頻発しており、ケールは裏手に住む挙動不審な男ターナー(デヴィッド・モース)がその犯人と疑い、彼の行動を覗き続けていくが…


はい、「裏窓」現代版。若しくは青春編。シャイアたんが鼻の穴広げてガムバってマシタ。一応、ジャンルはサスペンスってことになるんでしょうが、全くヒネリはありマセン。ドンデン返しとか期待しちゃダメん。あるのは青少年のエロ魂のみッ。お隣さんの不倫現場とか引っ越してきたばかりの女の子ちゃんのビキニ姿にウヒウヒしてたら、ついでにとんでもないもん見ちゃいマシタッみたいな。とにかくツッコミどころ満載な作品ですよ。覗きヤローにずっと覗いてマシタと告白されてお目々がハートマークになるお姉ちゃんがどこにいる。アンタは変態かと激しく抗議したいですよ。デモ、オモロかった。

とにかく整合性なんかどうでもいいんだよ。ご都合主義と言われようが構わん。勢いだ、勢いだけで最後まで突っ走るぞ精神が非常にヨロシイ。10代〜20代の若者にターゲットを絞ったデートムービーとでも申しましょうか。家の中でじっとしてなくちゃいかん→ヒマ→双眼鏡とかビデオカメラが手元にあるべ?→お母ちゃんは仕事で夜遅くまで帰ってこないぞ→じゃ、覗きでもやっちゃう?みたいな単純すぎるコンセプトに感服。ミーは中身が永遠の中2男子なんで、この明快な図式にしっかりちゃっかりハマリましたよ。スゲェ、この作品を楽しむコトが出来ましたよ。おぉ!隣に引っ越してきた一家には可愛い娘がいるじゃねぇか!プールで泳いでるじゃねぇか!しかもビキニ!これを覗かなくてどうする、みたいな。我ながら単純だな。ま、難を言えばアシュリーの胸が貧相すぎるってコトでしょうか。もうちょっとデカいおっぱいの方が好みなんだが←おっぱい星人か

主演のシャイアたんは相変わらず焦った演技がすごくハマってるし、アシュリー役のサラ・ローマンも貧乳なのはかなり淋しいが、なかなか可愛いお嬢ちゃんだし、デヴィッド・モースは出てるだけで嬉しくなっちゃうしとキャストもKORO的に満足。キャリー=アン・モスが母親役なのは正直、驚いた。彼女なら自力で窮地を脱しそうだぞ。しかし、ちょっと見ない間にずいぶんお母ちゃんらしい体型になったもんだ。一番、気に入ったキャラはケールの親友ロニーですわ。コイツがイイ味だしてますよ。アホ丸出しで大好きですよ。しかしロニー役のアーロン・ヨーってこの時28歳ってホントかよ。17歳で全然違和感ないぞ。

かなり軽めのテイストでサスペンスというよりはサスペンス風味とホラー色をちょっとだけブレンドした青春ロマンスものといった方が正しいかと思われるので、本格的なサスペンスを楽しみたい方にはオススメ出来ん。

適度にドキドキハラハラ、お笑い要素を交えながらテンポ良く進むストーリー、爽やかなお色気もありまっせな正統派デートームービーです。ま、ミーは一人で観たけどな。…ほっといてちょうだいッ
2007年/アメリカ/104分/監督:D・J・カルーソー
DISTURBIA
2009.08.16記

「着メロ音もエロくてヨイ」
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