デッドコースター

生き残るのは、死んでも無理。そのハイウェイ事故は回避されたはずだった…

変えることの出来ない運命、次々と襲い掛かる死の恐怖を描いたショッキング・ホラー「ファイナル・デスティネーション」の続編。

友人たちとドライブ旅行に出かけたキンバリー(A・J・クック)は、自分の運転する車がハイウェイに入る寸前に、突然恐ろしい夢を見る。それは、ハイウェイを疾走する大型トラックの崩れた積荷が後続車の運転席に突っ込んだのをきっかけに周囲の車が次々に衝突、炎上を繰り返すという悲惨な事故だった。そして、逆さになったキンバリー自身の車にも、火の玉と化したトラックが迫ってくる。「これから大事故が起きる!」我に返ったキンバリーは、思わず自分の車でハイウェイの入り口を封鎖する。そして、キンバリーと夢の中で死ぬ予定だった7人の目前で事故は起こった。間一髪で事故を免れたものの、嫌な予感の収まらないキンバリーは、これで事件が終ったわけではないと主張する。しかし、その話に耳を貸したのは、事故現場で彼女を助けた警官トーマス(マイケル・ランデス)だけだった。だが、事故の生存者のうちの1人が謎の突然死を遂げたことから、生き残った者たちに死が迫っていることを確信するキンバリーとトーマスは他の生存者たちと協力して、死から逃れる方法を探し始めるが、彼らは次々と凄惨な死に見舞われる。


冒頭のハイウェイでの連鎖事故が圧巻ですなぁ。まぁ次から次へとガッシャ〜ン!ドッカ〜ン!やっちゃってくれます。あ〜派手だ。キンバリーの咄嗟の行動で運良く(?)助かった7人ですが、前作同様、それはまぁ、凄惨な死が待っているワケですよ。運命からは逃れられんのじゃ!というか、なんでそこまでヒドイ死に方しなくちゃいけないの?というほどのご無体ぶり。ケド、前作を観ているせいか、さほど驚かず。確かに真昼間にスパーンってカンジで身体が真っ二つになったり、グワシャって身体が見事に潰れたりするシーンはあっぱれ。前よりエグさは増してる。デモ、驚きはナシ。ミーがご老体で反応が鈍いせいでしょうか。

あと、ストーリーに謎な部分が増えた。なんでキンバリーはしょっちゅう予知夢を見るの?キーワードを探せ!とか言ってるケド、何のことですか?それと精神病院に隔離されてたクレアが普通に外を歩き回ってるのはどういう理由でしょうか?ついでに前作では10代にしか見えなかったクレア役のアリ・ラーターが異常に老けてた。実際は20代後半らしいけど。まぁ精神病院に入れられてるって設定だから、妙にやつれててもおかしくはないと思うけど、この作品でそこまで人物設定してるとも思えない(失礼)。最初、彼女が登場した時、別人かと思った。妙に「大物なのよ、私は!」って雰囲気を漂わせてたのも謎。あ、葬儀屋さんがまた出てた。やっぱり謎な人物だった。それと一番気になったのはキンバリー。友人が犠牲になったのに大してショックを受けた風でもなく、お葬式に出席するワケでもなく、素晴らしい行動力で突き進みマス。目の前で次々と仲間が悲惨な死を遂げても「ギャァァァ〜ッ!」とかパニックにもならないし。まさしくガンガン行こうぜ!なカンジ。

展開が早い(早すぎ)のと上映時間が短い(90分)ので最後まで何となく観てしまったケド、前作と大して変わらなかったなぁくらいしか感想が浮かばない。
2003年/アメリカ/90分/監督:デヴィッド・リチャード・エリス
FINAL DESTINATION 2

「バーベキューには気をつけて」
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