天空の城ラピュタ

ある日、少女が空から降ってきた…

鉱山で見習い機械工として働く少年パズーはある日、空から降りてきた不思議な少女を助ける。その少女シータは、浮力を持つ謎の鉱石“飛行石”を身につけていた。やがてパズーとシータは、飛行石を狙う国防軍や空中海賊ドーラ一味らの陰謀に巻き込まれ、かつて地上を支配したという伝説の天空島「ラピュタ帝国」に誘われてゆく…


パズー!いきなり大興奮デス。だって「紅の豚」と並ぶ宮ア作品ベスト1なんだもの。もうパズーとシータの出会いからステキすぎるわ。空から降ってくるのよ?カワイコちゃんが。即お持ち帰りですよ?シータが目覚めてパズーのいう台詞がまたイイ!「安心した。どうやら人間みたいだ。さっきまでひょっとすると天使じゃないかって、心配してたんだ」…ユーは生まれながらのジゴロですか?乙女心をしっかりキャッチですなぁ。ついでにKOROちゃんの心もキャッチ、キャッチですわよ←いらん

パズーの屈託のない笑顔に心を開くシータ。そしてパズーは今は亡き自分の父親が見たという伝説の島の話しをします。ある嵐の日、飛行船に乗ったパズーの父は莫大な財宝が眠るという空中の浮島”ラピュタ”を発見し、写真に収めます。しかし誰にも信じてもらえずに父は人々から詐欺師よばわりされ、失意のまま亡くなったのです。そんな父の汚名を雪ぎたい、この目でラピュタを見たい。少ないであろうお給料をやりくりしてオーニソプター(鳥型飛行機)を作っているパズー。えぇなぁ。夢を抱く少年の目。輝いてるなぁ。

パズーやシータだけでなく登場する全てのキャラクターが魅力的。海賊ながらパズーとシータに肩入れしてしまうドーラ、頼りない息子たち、親方やおかみさん、ポム爺さんそしてムスカや将軍。それぞれのキャラクターが丁寧に描かれてる。そして名台詞てんこ盛り。「いい子じゃないか、守っておやり」や「40秒で支度しなッ」とか。←それかよ。

海賊ドーラやムスカ、パズーの住む鉱山の男達などが入り乱れ、ラピュタと飛行石の謎を巡って繰り広げられる冒険活劇。ほのかに思いを寄せるシータの危機にどんな困難でも乗り越え、力の限り助けようとするパズーのひたむきさ。全てに心打たれます。

さまざまな陰謀と危機を乗り越え辿り着いたラピュタ。ロボットに導かれ、奥へと進む2人。ミーはこのシーンで涙いたしましたよ。パズーとシータが手を握り合ってるシーンで嗚咽しましたよ。え?そこはまだ泣き所ぢゃないだろって?そんなコトはないざます!ここはね、かなり重要ポイントですよ!やっと辿り着いたラピュタ。しかし、そこにはナニがあるのか判りません。きっとパズーも不安だったにちがいない。なのに、シータを思いやって力強く手を握る。男の子の心意気ですよ!惚れるちゅ〜ねん!こんな小さなシーンでも2人の心情をキッチリ表現してるなぁと感動。KOROだったら手を握るどころかパズーにしがみついちゃいますわ←妖怪おんぶオバケ

さてラピュタ。美しさと荘厳さにうっとり。そしてロボット兵。やがてムスカ達もやってきて繰り広げられる略奪。解き明かされるラピュタの謎。最後まで飽きさせることなく見せてくれます。冒険、愛、人と人の触れ合い、温かいモノがいっぱい詰まってる作品です。エンディングの「君をのせて」も胸が熱くなる名曲です。
1986年/日本/124分/監督:宮ア駿
天空の城ラピュタ

「われを助けよ、光よ蘇れ」
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