テイキング・ライブス

キミノカワリニ イキテアゲル

女性FBI特別捜査官が、被害者の“人生を乗っ取り本人に成りすますこと=テイキング・ライブス”を繰り返す謎のシリアルキラーの正体を追うサスペンス。

1983年、カナダ。マーティン・アッシャーという少年が交通事故に遭い、死亡したというニュースが流れる。そして現在のカナダ。モントリオールの工事現場で、白骨化の進んだ死体が発見される。絞殺され、両腕を切断された死体に解決が容易ではないと判断したレクレア警部(チェッキー・カリョ)は、FBIに捜査協力を要請する。依頼を受け、現場にやってきたのは美貌の女性特別捜査官イリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)。彼女は明晰な頭脳で現場や死体の状況からあらゆる情報を読み取り、鮮やかに犯人像を導き出すプロファイルの天才だった。彼女はパーケット(オリヴィエ・マルティネス)、デュヴァル(ジャン=ユーグ・アングラード)の両刑事が気づかなかった細かな手がかりを元に犯人像につながる分析を次々にして、事件は解決に向け進展をみせはじめた。だが、そんな矢先、新たな殺人事件が発生。目撃者であるコスタ(イーサン・ホーク)の情報からイリアナら捜査陣は犯人がマーティン・アッシャーという男であることを突き止めるが…


びっくりした。アンジーがこんなツマラン映画に出てたことにホントに驚いた。この作品もご多分に漏れず予告はスンバラシク面白そうだった。「きゃぁ、アンジーがサスペンスものでプロファイラーを演じるんですって!サスペンスフルなカンジだ!しかもエロシーンもありそうだ!観るしかッ!」ってカンジ。デモ、多分真性怖がりの友達に「なんか怖そうだから観たくない」と拒否られたと思う。しっかり公開時には観逃した。そして幾年月。レンタルDVDで発見。アンジーを拝むのはキレイなお姉さん好きにとって必須事項。サクッとレンタル。サクッと鑑賞。100分後。ぽか〜ん。久々に開いた口が塞がらないというのは正に今の心境だねとシミジミ思うほどに口ぽか〜ん。

ツマランッ。序盤は面白そうな雰囲気を醸し出してたのに、イーサン・ホークが出てきた時点で、なんかとんでもなく駄作なんじゃないのか疑惑発生。いや、そんなはずはない。きっとひと捻りもふた捻りもあるはずだ。犯人はあっと驚く人に違いない。それかそれはないだろ的な動機とかいやはや、これは一本取られましたなぁ!的なトリックが出てくるに違いない!だってアンジーが出てるんだもん!とムリヤリ自分を説得してみた。全てはアンジー拝みたさ故に。そしたら、アナタ。

ひねりもクソもないわ。オチもありえんわ。ナニが「キミノカワリニイキテアゲル」だ。それならもっと○○の勉強しとけ!イリアナもそこらへんキッチリ押さえとけば瞬時に犯人判っただろうが!と声を大にして訴えたい。まぁ犯人が観客にバレバレなのはまだ許せる。というかキャスティングを見たら、犯人は最初から周知の事実と同然かと思われます。なのでその犯人をいかにして追い詰めるかというのが見所になるのかなと思ってたのに。見所はアリマセンでした。犯人判明のシーンは悪夢でも見てるのかと思いマシタ。ラストもこれは悪夢の続きなのかと思いマシタ。いっそ夢オチとかであって欲しいと八百万の神に祈願しそうになった。それはないだろ。

まぁデモ、アンジー効果でしっかりラストまで観たけどね。内容はもうボロボロだがアンジーは魅力的だ。プロファイル時に見せる冷たい表情から一転、恋をするとたちまち華やいだ表情に。体当たりエロシーンも正に激情がぶつかり合うってカンジが伝わってきてアンジーの素晴らしさを再認識。なので余計にストーリーの破綻ぶりが悲しすぎる。それとジーナ・ローランズが出てた。おばあちゃんだった。ショック。アンジーに比べるとイーサンはいまいち。昔は好きだったんだけどなぁ。なんだか最近華がないのよねぇ。あ、華がないのは昔からか。←失礼

スリラーものとしてもサスペンスものとしても中途半端。ストーリー後半に出てくる○ーフ○ーの扱いも中途半端だ。
2004年/アメリカ/103分/監督:D・J・カルーソー
TAKING LIVES
2008.02.21記

「この作品のロケ中に浮気してウマに見限られたE・ホーク」
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