007/サンダーボール作戦

原爆を積んだNATO軍の戦闘機が訓練中に忽然と消息を絶つ。犯罪組織スペクターによって強奪されたのだ。あろうことか米英首脳に対し、一週間以内に一億ポンドを支払わなければアメリカに原爆を投下すると脅迫するスペクター。NATO軍は直ちに原爆奪還作戦「サンダーボール」を開始。原爆の探索を命じられたジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)はバハマへと飛び、そこで爆撃機に搭乗していたNATO空軍少佐の妹ドミノ(クローディーヌ・オージェ)に接近する。ドミノの後見人ラルゴ(アドルフォ・チェリ)の正体はスペクターの幹部で戦闘機奪取を指揮した男。ボンドは命をかけ、原爆探索にあたるが…

秘密兵器満載の007シリーズ第4作。


「サンダ〜〜ボ〜〜〜〜〜ッル!」とトム・ジョーンズの血管が切れんばかりの熱唱がまず素晴らしい。かなり暑苦しい熱唱ぶりですが。実際レコーディング中にぶっ倒れたらしい。そしてボンド・ガールも素晴らしい。ヒールなボンド・ガール、フィオナを演じるルチアナ・パルッツィがキレイなお姉さん好き魂を激しくノック!ノック!ライダースーツ姿が堪らんッ。血管が切れそうな勢いで「ぽっぽ〜ッ!」。そしてクローディーヌ・オージェ!ダイナマイッ!ええね、ええね。口元のほくろがセクシーやね。思わずおっさん口調になるくらい「ぽっぽ〜ッ!」やね。ドミノちゃんのすんばらしい肢体を拝めるだけで観た甲斐があるというものですよ。う〜ん眼福。

あら、作品のことなんてこれっぽっちも書いてないわ。KORO的には007シリーズの名作は「ロシアより愛をこめて」。傑作は「ゴールドフィンガー」なのですが、この作品もなかなか。アバンタイトルでのジェット・パックにまず驚く。スゲェ。まん丸ヘルメット姿のボンドに時代を感じますが、公開当時に観てたら確実にあのジェット・パックには度肝を抜かれたでしょうなぁ。メインタイトル直後の療養所のシーンでは違う意味でびっくり。ボンドが大声で「HELP〜!」と叫んでましたから。故意なのか字幕では「助けて〜」と出なかった。助けを求めるボンドをはじめて見ましたよ。しかも変な健康マシンに乗っかりながら「助けてぇ〜」ですよ。色んな意味で美味しい作品だなぁ。

クライマックスのでの水中アクションシーンの見事な撮影もヨイ。まぁ今観ると少々まったりしてる気もしなくはないですが。しかしこの作品をリメイクしたら、きっと水中シーンはほとんどがCGになっちゃうんだろうなぁと考えると、あのまったり感がなんとも心地よかったり。スタントマンが頑張ってるしね。
1965年/イギリス/129分/監督:テレンス・ヤング
THUNDERBALL
2008.01.27記

「紳士の必需品だ」
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