80万年、時空の旅
監督に原作者のH・G・ウェルズの曾孫であるサイモン・ウェルズを起用したSFアドベンチャー。事件で失った恋人を助ける為だけにタイムマシンを発明した男が、やがて80万年後の世界を目撃し…
1890年代のニューヨーク。大学教授のアレクサンダー(ガイ・ピアース)は、デートの最中に遭遇した暴漢に婚約者のエマ(シエンナ・ギロリー)を殺されてしまう。現実をどうしても受け入れられないアレクサンダー。過去に遡り、どうにかしてエマを救い出したいという一念で、4年の歳月をかけタイムマシンを発明する。しかし、エマの死んだ日に戻ったアレクサンダーを待っていたのは、エマの運命そのものはどうやっても変えようがないという事実。諦めきれないアレクサンダーはその理由を解き明かすべく、未来へ向け時間移動するのだが…
恋人の死が諦めきれない!この僕が彼女の運命を変えるんだぁ〜ッ!という一念で寝食を忘れてタイムマシンを作り出すアレクサンダーに脱帽。しかし、やっと完成したタイムマシンで彼女を救う為にどんどん過去に遡りまくるのかと思ったら、案外あっさりと「おっしゃ、過去がダメなら未来だ!」って未来に行くのはイイとしても行き過ぎだろ、80万年後は。
約90分という短い上映時間のせいかアレクサンダー心の移り変わりがほぼ描かれてません。なので「アンタのあの4年間はエマを取り戻す為じゃなかったのか?」と激しくツッコミたくなりました。とにかく全編駆け足。上映時間が短いのは予算が足りないからなのかとイラン心配したり。キャストも地味だし。いつにも増してガイ・ピアースが猿顔だし。
デモ、時間移動の描写は素晴らしかったデス。おおおお〜こんなカンジかも?と思った。今まで観たSF映画の時間移動って、スイッチオン!シュッ!到着!未来でございます♪ってカンジなんだもん←ワカラン説明だなぁ
ロマンティスト(?)KOROはてっきり、恋人の死が受け入れられない男が執念でタイムマシンを発明したのに、過去には答えはなく、未来にも果たして解決策が見出せるのか判らないながらも時間移動する男の苦悩というか、そんなカンジな映画を想像してたのですが全然違ってた。前半はそんな雰囲気だったので割と没頭して観たのですが、未来に行ってからはガラリとカンジが変わってビックリ。つ〜かモーロック、怖すぎだって〜の!ジェレミー・アイアンズ様があんな風になってるなんて思いもしないっつ〜の!ミーはジェレミー様が出るから観に行ったんだぞ!あれはないだろ。まぁ「ハンニバル」の例のアノ人よりは衝撃度つ〜か呆れ度は少なかったですケドね。
CGはすごいが未来世界での描写が暗いし、ありがちな設定で後半は少し退屈。ラストもひねりなさすぎ。時間移動のシーンや月の○○シーンなどは映画館の大きなスクリーンで観なきゃ楽しめないかもしれないケド、微妙に消化不良な作品デシタ。
2002年/アメリカ/96分/監督:サイモン・ウェルズ
THE TIME MACHINE