カラダが欲しがる世界の刺激。
アンジェリーナ・ジョリー主演で人気ゲーム・キャラクター、ララ・クロフトの活躍を描いたシリーズ第2弾。
人類に災厄をもたらすといわれるギリシャ神話伝説の遺物パンドラの箱。その箱を狙うジョナサン・ライス(キーラン・ハインズ)の野望を阻止し、ララは箱を封印するため世界中を飛び回る。
ギリシャのサントリーニ島で発生した大規模な地震の影響で、海底に埋没していた月の神殿が2300年ぶりに姿を現わす。数多くのトレジャーハンター達が神殿の財宝を求め集まる中、ララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)も神殿の真の場所を突き止め、現場に現れる。神殿に入った彼女は、アレクサンダー大王像の胸に埋め込まれたメダリオンと黄金の珠を発見するが突然現われた謎の一団に襲われてメダリオンと珠を奪われてしまう。その盗まれた珠にはパンドラの箱の所在が示されていた。彼らの正体とその陰謀を知ったララは追跡に乗り出すが…
う〜む、なんか前作よりも地味だ。まぁ冒頭の神殿で襲われ酸素ボンベもなしに脱出するシーンで助かる為にわざとサメをおびき寄せ、顔面にするどくパンチ入れるトコとかはヨカッタですが、それ以降はどうもいまいち。大体どうしてララの敵がそろいも揃って人間なのよッ!恐竜出せ!変なメカ出せ!巨大石像と戦わせろ!双頭のライオンとか大蛇とか激しく希望。舞台はギリシャ、カザフスタン、中国、ケニアとなかなかスケールがデカイのに立ち向かう敵がにんともかんとも。フツーのアクションなら問題ないですが「トゥームレイダー」というタイトルを冠しているんだから、もっと荒唐無稽な展開希望。もっとパズル的な要素希望。「トゥームレイダー」の醍醐味はララVS古代文明でございます。そこのところをキチンと描いて欲しかったワ。
それと一番の問題は元カレですよ。地味ッ。華がなさ過ぎ。ララが惚れてたとかウソでしょ?それ以前にララがメロウになってちゃ、もはやララじゃないわ。ララはもっとクールだっつ〜の。元カレなんて登場しちゃダメなの!
あ、なんだか文句ばっかりだわ。アクションは素晴らしかったデス。ただ予告編で公開されてた部分がアクションの全てであったような。ついでに宝をあっけなく横取りされたり、捕まっちゃったりと微妙にララが振り回されてる感アリ。どうも納得出来ないなぁ。それとオープニング・タイトルとエンド・ロールがセンスなさ過ぎ。前作はもっとカッコ良かったのに、このイケてなさ度は何?ヤン・デ・ボンの趣味?
元カレ役のおっさんはちっとも魅力的じゃないのでかなりご不満ですがライスの手下役でティル・シュヴァイガーが出てたのはちょっと嬉しかったわ。デモ、ララと元彼がビルから飛び降りるシーンでのセリフはなんだかなぁと思った。もう少し気の利いた字幕プリ〜ズ。
アンジェリーナ・ジョリーの魅力は充分伝わる作品ではありますが、「トゥームレイダー」というタイトルでなくてもいいんじゃないの?というカンジ。
2003年/アメリカ/117分/監督:ヤン・デ・ボン
LARA CROFT TOMB RAIDER: THE CRADLE OF LIFE