トゥルーライズ

大ヒット作「ターミネーター2」に続いて、キャメロン&シュワルツェネッガーで送るスーパー・エンタテインメント娯楽作。

平凡で退屈、出張続きでろくに家にいないコンピュータ・セールスマンと家族に思われているハリー・タスカー(アーノルド・シュワルツェネッガー)だが、実は秘密諜報機関オメガ・セクターの凄腕諜報員。ある日、核を使うテロ組織を阻止せよとの指令を受けるハリー。テロ組織のリーダーであるアジズを追い詰めるハリーだが、激しい銃撃戦の末にアジズを取り逃がしてしまう。

日々、激務に明け暮れるハリーには大きな悩みがあった。それは妻ヘレン(ジェイミー・リー・カーティス)が浮気しているかもしれないという拭いきれない不安。同僚であり親友でもあるギブ(トム・アーノルド)の意見も無視して職権乱用で妻の調査を行うハリー。しかしそんな中、ヘレンと共にハリーの行動を阻止しようとするアジズ達に捕らえられてしまう。テロリストの本拠地に監禁された2人はアメリカ核攻撃計画を知る。ハリーはアメリカと家族を救うために戦いをはじめる。果たしてハリーはこの危機から脱出できるのか?


オープニングのパーティ・シーンでのタキシード姿なんて、アナタおニュ〜007デスか?キレイなお姉さんと踊ったりしちゃうし。ついでに逃走シーンも007チック。全編に漂う荒唐無稽ぶりもかなり007を意識しているカンジです。デモ主役はシュワちゃん。ただの007テイストな作品にはなってません。まぁ、スマートかつイングリッシュジョークなシュワちゃんなんて、シュワちゃんぢゃないケド。しかし家族の前では平凡なセールスマンを演じているシュワちゃんが時折見せる鋭い眼差し。凄腕スパイだぜ!ってカンジ。

ヘレンの浮気疑惑が気になって仕方がないハリーの諜報員ならではのあらゆる手段を使った調査ぶりが笑えるというか、情けないというか。電話の盗聴にはじまって、ヘレンのバッグにオーディオ送信機、GPS発信器を仕込んでの尾行、相手の男の身元割り出し。職権濫用&公私混同の超ストーカーぶり。嫉妬に燃えるどす黒いシュワちゃん。ある意味人間味溢れてていいですが。ヘレンを捕らえようとした同僚を何の迷いもなく殴ったりとか。

そして妻ヘレンを演じる、ジェイミー・リー・カーティスがサイコ〜にヨロシイです。法律事務所に勤めるお堅い主婦。しかし、平凡で退屈な生活にちょっと飽き飽きして冒険してみようとする。生真面目さと可愛さとが上手い具合にミックスされたキャラクターにピッタリです。ついでにかなりナイスバディだったり。

ハリーの同僚役のトム・アーノルドや上司役でちょっと出てくるチャールトン・ヘストン、ヘレンの浮気相手で本業は中古車セールスマンのへなちょこスパイ、サイモン役のビル・パクストンなど脇役陣が、それぞれ個性豊かで作品を楽しくさせています。美術商役のティア・カレルの悪女ぶりもジェイミー・リー・カーティスと好対照でステキ。叶○子サンに似てるケド(○子お姉サマが似せているのか?)

肝心のアクションシーンはハイウェイを爆破するシーンや終盤の戦闘機での闘いなど迫力満点。テロリストがあまりにステレオタイプだったり、核の扱いがかなり疑問だったりしますが、そういうのは無視して楽しめる作品です。
1994年/アメリカ/141分/監督:ジェームズ・キャメロン
TRUE LIES

「J・L・カーティスがセクシー下着姿で披露してくれる盆踊りが最高に笑える」
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