タキシード

ジャッキー・チェンと「ラストサマー」のジェニファー・ラヴ・ヒューイット共演のアクション・コメディ。

不思議な能力を持つタキシードを身につけたことからスーパー諜報員となってしまった男の活躍を描く。

憧れの女性に声もかけられないほど、自分に自信が持てないタクシー運転手のジミー・トン(ジャッキー・チェン)。そんな彼の唯一の特技は抜群のドライブ・テクニック。タクシーをブっ飛ばし、裏道を駆使して目的地に素早く到着すること。スティーナ(デビ・メイザー)と名乗る女性客を乗せたジミーはその腕を見込まれ、億万長者のクラーク・デヴリン(ジェイソン・アイザックス)のお抱えの運転手として雇われることに。デヴリン本人にも気に入られたジミーだが、ひとつだけ守らなければならないルールを教え込まれる。それは「タキシードには手を触れるな」という命令だった。ある夜、ジミーの運転する車に爆弾が仕掛けられ同乗していたデブリンは重傷を負う。運良く助かったジミーにデブリンは「ウォーター・ストライダー…」という言葉を残し意識を失う。デブリンを病院へ運び、屋敷に戻ったジミーは好奇心から決して触れるなと言われたタキシードを身につけてしまい、それがダンスから格闘まで全てをこなせるハイテクの粋を尽くした秘密兵器、“スーパー・タキシード”であることを知る。デブリンは秘密機関のスーパー・エージェントだったのだ。デヴリン宛の電話に出たジミーをデブリンと思い込んだ新人諜報員デル・ブレイン(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)によって彼は危険な任務に駆り出される…


え〜と。カンフーの出来ないジャッキー様なんてジャッキーぢゃありませぇ〜〜ん!お尻フリフリするジャッキー様が観たいワケぢゃありませぇ〜〜ん!それと冒頭の抜群のドラテク駆使して客を必ず時間内に目的地に届けるシーン。全然速く感じません。つ〜かもしかして「タクシー」を意識してるとか?そりゃ違うだろ。ドラテクが唯一の特技のはずなのにその後は披露されるワケでもなく、ただ単にデブリンにスカウトされる為だけの設定なのかよ!と軽くツッコンでみました。

作品のキモであるスーパー・タキシードの機能ですがファイト・モードとかダンス・モード、ライフル・モードとかは判りますよ。しかし吸盤モードってなんやねん。クモクモマンかよ。ホスト・モードはスーパー・エージェントに必須項目なのか?誰かがタバコを口にくわえると自動的にサッとライターの火を灯す機能らしいですが、これもただ1つの目的の為だけにムリヤリつけた機能としか思えません。なんだかなぁ。

ジェニファー・ラヴ・ヒューイットは相変わらずスタイル抜群ですが、微妙に貧相なカンジ。「ラストサマー」の時のような健康的なセクシー度がない。それに化粧濃すぎ。シェリル役のミア・コテットの方が出番は少ないですがおバカさ満開でカワイカッタ。

バニング役のリッチー・コスターもネチネチしててヨカッタし、デブリン役のジェイソン・アイザックス(ハリポタのルシウス・マルフォイ)も一昔前のスーパー諜報員ってカンジが気に入りましたが、とにかくジャッキー様のアクションをこよなく愛する者としては、消化不良な作品でした。…もうジャッキー様の新作を映画館で観ることはないかもなぁとシミジミ思ったり。
2002年/アメリカ/99分/監督:ケヴィン・ドノヴァン
THE TUXEDO

「エンペラ〜♪」
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