若かりし頃、働いていた職場でのお話。ある日、合コン話しが持ち上がりました。当時レストランで働いておりまして、バイトの女の子を除けば社員は私以外男性でした。なんでもバイトの女の子が友達誘うから合コンしませんかとチーフ（料理長）に声をかけたそうな。チーフと申しましても当時彼は30そこそこ、もちろん独身でした。あとのメンバーといえばやはり30歳のおじさん（当時20そこそこの私にはそう見えた）、独身。同い年の人、妻子もち。あと1名は28歳の方、独身、しかもかっこいい。でした。お相手は24歳が3人で20歳が1人でした。

相手の子達はおじさん好みなのかな？などと思いましたが、1人を除けば彼女もいないし、これはいい機会ではと。しかし罠が隠されていたとはこの時点では知る由もなし。

土曜日の夜、合コンは行われました。しかし何故かその場には私も同席していました。チーフがついてこいですと。私は介添え人ですか？宴は滞りなく進みました。女の子とうまく行ったのはもちろん28歳の方。だってあとはミニラに似た30のおじさんとガンジーそっくり、しかも妻子もちのやっぱりおじさんとチーフは…え〜とオバタリアンって漫画のおばちゃんみたいな人でした。でもね、一番もてたのは私だったんです。なんでやねん！

28歳の人は20歳の子とけっこういいカンジになってたんですが、用事があるからとさっさと帰って行きました。女の子を置いて。で、その20歳の子を除いた3人は私に妙に擦り寄ってくるんです。うう、女だらけの水泳大会のような密度でせまってくるぅ〜。

帰る時など両側女の子に囲まれ腕を組まれました。「KOROさんってステキ！なんか頼れそう」なんて囁かれました。とほほ。まぁ、貞操の危機（え？）は免れましたが。もしそ、の時1人暮らしだったら部屋に行きたいわって言われそうな勢いでした。

しかし問題は休み明けの月曜でした。男同士で揉めに揉めたんです。

チーフ曰く「妻子もちの○○さんが来たから場が崩れた！既婚者が一番張り切ってた！俺の存在が霞むくらいに張り切ってた！」

ミニラ曰く「ロングヘアーの子、良かったのにチーフが茶々いれるから僕のホントの魅力が伝わらなかった！」 ガンジー曰く「いや〜、最近の若い子は俺みたいな既婚者がいいらしいね〜。大人の渋みってやつ？」←いちばん弾けてたのに渋みがあるか！

28歳曰く「……・・。」特に感想はなかったらしい。しかし、こっそり20歳の子とデートの約束をしていた。

やれやれだぜ、こいつら。私に来てと行ったのもバイトの女の子がKOROさんが来た方が場が和むからと言ったらしいじゃありませんか。

そんな恐ろしい策略が水面下で行われている事も知らず、あんたが悪い！いや、お前のミニラそっくりの顔がいかん！それは合コン違反の顔だ！それを言うならオバタリアンはどうなる！第一そんなに顔が大きくちゃ女の子がひきますよ！などと私から見ればお気楽なケンカをしばらく繰り広げておりました。「なぁ、KORO。ガンジーさんが一番の敗因だよな」とか。付き合ってられんわ。

もちろん、その後彼らが彼女達と二度と会う事はありませんでした。しかし口が裂けても言えませんが私には「会いたいわ」というコンタクトがございました…。その後バイトの女の子の妙に艶っぽい視線が怖くて2人きりにならないようにしたのは言うまでもありません。