エアフォース・ワン

アメリカ合衆国大統領専用機を舞台に、機をハイジャックしたテロリストたちと単身戦う大統領の活躍を描いたサスペンス・アクション。

アメリカとロシアの協力部隊により、カザフスタンの独裁者ラデクが逮捕される。数週間後。アメリカ合衆国大統領・ジェームズ・マーシャル(ハリソン・フォード)はモスクワで演説を行い、テロには決して屈しない、取引には一切応じないことを宣言する。大統領専用機・エアフォースワンに乗り込み、帰途に着くマーシャルだったがロシアのTVクルーを装ったテロリスト達に機はハイジャックされてしまう。ハイジャックを知らされた機長はドイツのNATO軍ラムシュタイン空軍基地に緊急着陸を試みるが、着陸寸前にテロリストに射殺され、コックピットも占拠されてしまう。エアフォースワンは再離陸し、一路カザフスタンへ。ホワイトハウスでは大統領救出に向けて、対策を練るがキャサリン・ベネット副大統領(グレン・クローズ)による交渉は失敗に終わる。テロリストのリーダー、イワン・コルシュノフ(ゲイリー・オールドマン)は乗客全員を人質に取り、ラデク釈放を要求した。一方、着陸直前に脱出艇に乗り、エアフォースワンから脱出したかに見えた大統領だったが実はひそかに機内に残っていた。アメリカ大統領が単身、テロリストに戦いを挑んじゃうよ!ダイハード大統領版だよ!


てっきりうっかりジャック・ライアンが大統領になった話かと思ってマシタ。ハリソン・フォード主演だし。トム・クランシー原作の小説ではジャック・ライアンは大統領になるし。まぁ勘違いはおいといて。スーパー大統領万歳映画デス。武装テロリストにひとりで立ち向かっちゃいますから。ジョン・マクレーンやケイシー・ライバックばりに頑張りますから。デモ、スティーヴン・セガールが大統領だったら、あの人数であれば15分でカタがつくなぁとか思ったり。絶対有り得ないキャスティングですから。15分で終わったら困りますから。敵役ながらゲイリー・オールドマンがイイ。相変わらずキレた役だけど、ただの狂ったテロリストじゃないというのが伝わってくる。信念のため、愛する国のためなら神にも背くと言い切る彼に悪役なのに惚れそうになりマシタ。ミーが大統領の娘だったら高確率でストックホルム症候群。

対するハリソン・フォードは大統領っぽい雰囲気はあるが、なんか喜怒哀楽が薄いというか。はっきり言えば、いつも同じ表情。主人公のはずなのにゲイリー・オールドマンと対峙すると、ものの見事に食われてマス。相手を引き立てるのが上手いのか?これって褒め言葉?あ、情けない顔は笑えるくらいにきまってマシタ。携帯の掛け方が判らなくて携帯の取説を読んでる時の必死の形相は情けなさ度満点で思わず爆笑。しかも電話番号憶えてないし。受付のおばちゃんに思いっきり軽くあしらわれるし。初テロリスト対決でもやっつけたのに、「あぁ、やっちゃった…」みたいな顔するし。最近の彼は頭が良くて、家族思いでお金持ちみたいな役ばっかりしてる気がするケド、思いっきり情けない男を演じて欲しい。「フランティック」でのハリソン・フォードのショボいおっさんぶりがけっこう気に入ってるミーなのデス。あ、「ハリウッド的殺人事件」はけっこう情けなかったかも。走り方が。

ハリソン・フォードがクリントン大統領の誕生パーティに招待された際にエアフォース・ワンを取材させて欲しいと頼んでOKをもらったとかで、かなり実際の機内を忠実に再現してる模様。ふ〜ん毛布にまで国章ついてるんだ。大統領側にテロリストを手引きする裏切り者がいるワケですが、その裏切り者が行動を起こすタイミングが微妙。そのタイミングなのかよッと軽くつっこみマシタ。それと○○○が○○○からの20分は正直いらんと思った。音は素晴らしくいいが、CGが少々安っぽいのが難。それと自己犠牲度高すぎ。なんだかプロパガンダ色ぷんぷんで素直に面白いと感じられないのは残念。
1997年/アメリカ/124分/監督:ウォルフガング・ペーターゼン
AIR FORCE ONE
2008.01.14記

「ねずみに菓子を与えたら、次はミルクを欲しがる」
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