アメリカン・サイコ

自分をコントロールできない―

1980年代のニューヨークを舞台に昼間はエリート証券マン、夜は殺人鬼として生きるヤッピーの姿を描いた衝撃作。ブレット・イーストン・エリス原作の同名小説の映画化。

1980年代のニューヨーク。27歳のパトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベイル)は、ウォール街の一流企業で働くエリート・ビジネスマン。高級マンションに住み、ブランド品を買い求め、エクササイズも欠かさず、美しい婚約者を持ち、常に完璧な生活を求めているヤッピー。しかし婚約者であるイヴリン(リース・ウィザースプーン)や愛人コートニー(サマンサ・マティス)がいながらも、彼の心はどこか虚ろで、目下のライバル、ポール・アレン(ジャレッド・レト)に会うたびに苛立ちは募るばかり。ある日、些細なことからプライドを傷つけられたパトリックは、アレンを自宅に呼び出し殺害してしまう。アレンのマンションに向かい、ロンドンへ旅立ったかのような偽装工作をするパトリックだったが、アレンの行方を調査しているという人物、キンボール(ウィレム・デフォー)が彼の前に現われる。

キンボールの存在に不安がよぎるパトリック。しかし、一度火のついた殺人衝動は抑えようがなかった。娼婦やガールフレンドを惨殺するパトリック。殺人衝動が暴走するばかりの彼だったが…


なんじゃ、こりゃ!サスペンスじゃなくてお笑い映画だったのか!あらまぁ。まぁサスペンスものとか猟奇殺人ものを期待して観ると激しく裏切られるコト必至ですヨ。とにかくパトリックをはじめとして登場するヤッピー(なんて軽率な響きなんだ)どもが、揃いも揃って大バカ野郎ですから。お前ら、いつ仕事してんだよ!高級レストランの予約を取るのに必死こいてるのが仕事か!それとパトリックの婚約者役のリース・ウィザースプーン。どこが美しいんだよッ!顎とんがりすぎだよ!ミーには吉○新○劇に出てくる女優にしか見えマセンよ!秘書役のクロエ・セヴィニーの方が数倍カワイイわッ!あ、いかん血圧が上がる。

とにかく。内容なんてナイに等しいですよ。パトリックのあまりに短絡的かつ杜撰な犯行ぶりに、そんなんでいいのか!と妙に心配になってたらアナタ。…そんなオチかよ!序盤はまだ観れた。しかしストーリーが進むにつれ、おバカさがうなぎ上り。クライマックスなんて素っ裸で○ェ○ソ○持って廊下を駆け回りますから。ホント、コントかと思った。ギャグ映画として観れば許せるケド、病めるヤッピーの姿を真剣に描いたつもりなら、この内容はヒドすぎる。クリスチャン・ベイルが終始、キモい。SEX中でさえ鏡に向かってポージングですから。どこまで自分大好き人間なんだ。それとデフォーの出番が少なすぎる。完璧な連続殺人鬼VSしがない探偵みたいな図式をそこはかとなく期待したのになぁ。

クリスチャン・ベイルのナルシスト度MAXなおバカヤッピーぶりが観たいという方はどうぞ。
2000年/アメリカ/102分/監督:メアリー・ハロン
AMERICAN PSYCHO
2008.03.22記

「名刺でメンコでもしてろッ」
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