アナコンダ

叫び声さえのみこまれる

アマゾン奥地を舞台に巨大アナコンダの恐怖を描いたパニック冒険映画。

アマゾンの奥深くに住むという「霧の民」なる謎の集落を求めてアマゾン川を下る人類学者ケイル(エリック・ストルツ)。同行するのは彼の恋人で映画監督のテリー(ジェニファー・ロペス)率いる撮影隊。カメラマンのダニー(アイス・キューブ)、録音技師ゲイリー(オーウェン・ウィルソン)、プロダクション・マネージャーのデニス(カリ・ウーラー)、リポーターのウェストリッジ(ジョナサン・ハイド)、そして現地人ガイドのマテオ(ヴィンセント・カステラノス)。探索の途中で一行は蛇の密猟者サローン(ジョン・ヴォイト)と出会い、密林に詳しいという彼も同行させることに。だがケイルが毒蜂に刺され、意識不明の重体に陥ると次第にサローンが船の実権を握るようになる。一刻も早くケイルを病院に連れていくため船はサローンの指示通りに支流に分け入るが、そこには座礁した船が。サローンの目的はアマゾンの密林奥深くに棲むという巨大アナコンダの捕獲だったのだ!

危機!鬼気!嬉々!主役はアナコンダでもJLoでもなく間違いなくジョン・ヴォイト!


学者と撮影隊がアマゾンの奥深くに住むという「霧の民」なる謎の集落を探してたはずが、何故か途中で出会ったハンターと共に大蛇と戦う羽目になるという、なんともステキな作品デス。ジェニファー・ロペスが出てるケド、全然女王様ではありませんデシタ。というか地味。お尻はデカかったケド。この作品は危なくて鬼気迫ってて、しかも嬉しそうにアナコンダ狩りに邁進するジョン・ヴォイト爺ハッスル映画です。彼の怪演の前ではJLoのデカ尻さえ霞むッ。

あまりにもヴォイト爺が危ない爺を演じてるので、肝心のCGとアニマトロニクスで表現されたアナコンダがどうにも怖くナイ。ヴォイト爺の顔のアップの方が断然コワイ。そして大蛇というのにその動きが異常に敏捷。たしかに動きは素晴らしいですよ。ええ、ホントに。怖さは全く感じられないケド。しかし見ず知らずの人たちを巻き込んでまでアナコンダと戦おうとするサローンは大迷惑野郎デス。あ、彼は密猟者だったね。高値で売るつもりだから必死なのか。失念。というかサローンが蛇の密猟者だったという設定さえ忘れさせるほどにヴォイト爺の怪演が凄まじい。仕事で蛇を狩ってるというよりも、そこにアナコンダがいるから戦う、みたいな。ラストのアナコンダとの対決は手に汗握るというよりもかなり笑える。○○されたヴォイト爺にそこまでやるか?と軽くツッコンでみました。

あ、JLoの恋人役というか本来主役なはずの人類学者役のエリック・ストルツが始まって早々消えるのはどういうコト?アナタ、何の為にいるのよ?「あなたが寝てる間に…」のピーター・ギャラガーか?ミーはJLoの超絶ダイナマイト尻を観たいワケじゃないのよ。エリック・ストルツの怪しいお顔が観たかったのよ。減点。

JLoはまだまだ女王様オーラがないし、エリック・ストルツは全く活躍しないし、アナコンダも攻撃法が地味だわ、スリムな体型だわで迫力ないし。アナコンダよりも数倍不気味なジョン・ヴォイトの存在以外は特筆する点ナシ。意外と出演者は豪華なのに、どこからどうみてもB級作品。
1997年/アメリカ/89分/監督:ルイス・ロッサ
ANACONDA

「人を飲み込んだ時のアナコンダの状態に脱力」
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