インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

インディ・ジョーンズシリーズ第二弾。

1935年、上海。インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は上海ギャングのボスと取引をするためにナイトクラブ「オビ・ワン」を訪れるが、取引は決裂。その場に居合わせたクラブ歌手ウィリー(ケイト・キャプショー)、相棒の少年ショートラウンド(キー・ホイ・クァン)と共に飛行機で逃亡を図る。しかしギャングの策略にはまり、インド奥地へと不時着してしまう。そんな彼らの様子を見ていた1人の老人の案内で寂れた村に辿り着くが、その村の畑は荒れ果て、井戸の水は干上がり、子供の姿が全く見当たらなかった。村には代々伝わるサンカラ・ストーンと呼ばれる秘石が祭られていたが邪教集団に奪われ、子供たちも連れ去られたという。老人から神からつかわされた救世主だと言われ、断りきれずにインディらはサンカラ・ストーンと子供たちを取り戻す為に邪教集団が住むというジャングル奥深くにある伝説の魔宮を目指すのだが…


「360分インディの旅」をしたので忘れないうちに感想を書いてみる。え〜と。相棒が口の達者な少年とキャァキャァ小うるさいクラブ歌手のせいか、全体的にかしましい印象の作品。トロッコシーンとかはなかなか楽しめるケド、どうにもこうにもヒロインが好きになれないので実は2回しか観てないんだな。「360分インディの旅」の時もこの作品は半ば義務感で観ましたよ。なんつ〜か前作のように物語の舞台があちこち移動するということはなくて、冒頭の上海以降はず〜っと魔宮内でストーリーが進んでいくワケですが。それがシンプルといえばシンプルだが。…はっきりいって気色悪いんだよ!虫ウジャウジャ出てくるんじゃねぇよ!モブシーンは好きだが虫ワラワラシーンはマジで大嫌いなんだよ!他にもゲテモノ料理の大宴会とか。極めつけは生贄の儀式ですよ。エゲツないにも程がある。

相変わらず危機に次ぐ危機でジェットコースター・ムービーではあるのだが、どうにもアクションにご都合主義な展開が多いのは減点。それと1作目、3作目に比べるとキリスト教色が弱いような。インディのターゲットである宝が他の作品に比べて小粒感が否めないというか。全体的にオコサマも安心して楽しめる作品にシフトした感があって、「え〜、インディはもっとハードボイルドな男じゃなかったのか?」という疑問がよぎる。それと前作の1年前という設定なのに、どう見てもインディがおっさん化してます。微妙に中年太りです。実際には前作から3年経ってるワケでギリギリ30代だったハリソン・フォードも不惑を迎え、立派に中年おっさんになってるワケで仕方ないっちゃ〜仕方ないんですが。デモ、役作りしてちょっとは痩せとけよ。

あ、全然褒めてない。キライなワケじゃないんですが、ほらヒロインがアレでしょ?小うるさいし、足手まといなだけでホントに鬱陶しいんだもん。ついでにちゃっかりスピルバーグ夫人の座に納まったりしてるし。チキショウめ!うまいことやったな!スピルバーグが面食いじゃなくてヨカッタな!←失礼

キリスト教色が薄く、ナチスも登場しない当作品はインディシリーズの中でも外伝的イメージが強くて、他の作品に比べると思い入れが薄いかも。新作は宇宙の神秘を解き明かす力を秘めた“クリスタル・スカル”を巡っての冒険らしいが是非、スケールのドでかいお話でお願いしたい。
1984年/アメリカ/118分/監督:スティーヴン・スピルバーグ
INDIANA JONES AND THE TEMPLE OF DOOM
2008.06.08記

「スピルバーグは“1941”と共にこの作品をフィルモグラフィーから消したいらしい」
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