犬夜叉 時代(とき)を越える想い

ふたりの想いが新たな奇跡を呼ぶ

戦国時代を舞台に、半妖の少年、犬夜叉とタイムスリップした現代の女子中学生かごめの、妖力を秘める玉を探す冒険を描いた高橋留美子原作の人気コミックの劇場映画化第1作目。

由緒ある神社の娘で中学3年生のかごめは、15歳の誕生日に境内の井戸から戦国時代へタイムスリップしてしまう。その地でかごめは偶然とはいえ、半妖・犬夜叉の封印を解いてしまう。こうして出会った2人は妖力を秘めた“四魂の玉”のかけらを巡り、旅の途中で出会った七宝、弥勒や珊瑚といった仲間と共に邪悪な妖怪たちとの戦いを繰り広げていく。

そんなある日、大陸妖怪の瑪瑙丸が現れる。彼の狙いは“四魂の玉”ではなく、犬夜叉が持つ鉄砕牙と呼ばれる剣。瑪瑙丸は200年前に日本に攻め入ってきた大陸の妖怪軍団の首領、飛妖蛾の息子で自分の父を犬夜叉の父に死闘の末に封印された過去があった。瑪瑙丸の目的は父の復讐なのか?そして犬夜叉とかごめが出会った御神木にも隠された秘密が…


コミックを全巻読破しており、アニメも欠かさず観ていた犬夜叉ファンなKORO。劇場版もしっかり観たワケですが。はたして映画化する意味があったのか非常に疑問な出来デシタ。そこそこ面白いが派手さに欠ける。それと登場人物が多いのに、各々の背景や関係が必要最低限しか語られてないので原作コミックやTV版を知らないとさっぱり人物相関図とか浮かばないかも。いきなりコミックも読まず、TVアニメも観ないでこの作品を観ちゃおうかと思う方は皆無に近いとは思いますが。ファン限定つ〜ことか。

それにしてもせっかくの映画化なのに、映像にも物語のスケール的にもド派手さがないのは残念無念。TVの2時間スペシャル版でいいんじゃねぇの疑惑発生。なんつ〜か可もなく不可もないというなんとも無難な出来なのよね。がっかり。しかも殺生丸サマが冒頭にいきなりご登場なさったから、もしかして大活躍しちゃうの?殺生丸サマの凛々しいお姿が楽しめちゃうの?KOROちゃん感激!と大興奮したのに、その後さっぱり登場しなかったのはかなりのショック。ガーンガーンガーン。ついでに鋼牙くんも出ないし。桔梗はいつになく感情的だし。あぁ、やるせない。敵の瑪瑙丸のお美しい顔がKOROのブロークン・ハートをやや慰めてくれマシタ。

TV版では大幅に減じている原作コミックの毒気を劇場版では出して欲しかったというのが正直なトコロ。
2001年/日本/100分/監督:篠原俊哉
犬夜叉 時代(とき)を越える想い

「犬夜叉の耳は生餃子の皮5枚分の感触とか。触りたい」
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