ウォンテッド

“1を倒して、1000を救う”

女上司には極限までイビられ、恋人は同僚に寝取られと、冴えない日々を送るウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)。そんな彼の前にある日突然、フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)と名乗る美女が現れ、彼の人生に思ってもみない形で転機が訪れる。フォックスはある暗殺組織に所属しており、ウェスリーの父親も凄腕の暗殺者だったという。にわかには信じられないウェスリーだったが、事情が飲み込めぬまま激しい銃撃戦に巻き込まれる。フォックスに守られながら、窮地を切り抜けたウェスリーは彼女の案内でギリシャ神話の時代から神に代わり、“運命の意志”を実践してきたフラタニティという暗殺組織の本拠地に足を踏み入れる。

フラタニティを指揮するスローン(モーガン・フリーマン)から、組織の一員だった彼の父親が敵に殺されてしまったこと、さらには自身に暗殺者として類い稀な能力を秘めていると知らされたウェスリーはその宿命を受け入れ、フォックスの下で過酷な訓練を重ねていく。やがて、徐々に暗殺者としての頭角を現してきたウェスリーに組織の裏切り者で父親の敵でもあるクロス(トーマス・クレッチマン)の暗殺任務が下されるのだが…


まず一言。キャッチ・コピーに激しく抗議。正しくは“1000を倒して1を救う”だろうが、このスカタンッ!あら、KOROちゃん、はしたない。お久しぶりに映画感想を書いてるというのに、のっけから罵詈雑言?あらやだ。デモ。デモ、デモ、デモ!どう考えても全然、誰も救ってないぞ!バカスカ人が死んでます!無関係な人もジャンジャンやられマス!なんなんなんだ、まったく。怪しからんな!帰らせてもらうよ!

え〜と。決して、お久しぶりの感想ですっかり内容を忘れてるからテキトーにキレてみて感想を終えようって魂胆じゃナイですよ?どう考えてもこの作品は能天気すぎる。ホント、なんにも考えてないだろつ〜か。しかし。KOROちゃん、こんなおバカ映画が大好きです!すっとこどっこいぶりに激しく興奮です!アンジー出てるし!トーマス・クレッチマンも出番は少ないながらも相変わらずカッコイイし!東欧男に弱いとデス。無条件に涎が出るとです。なので少々、内容がスカタンでもスットコドッコイでも構わんとデス。じゃんじゃん撃っとけ!バンバン暴れとけ!アンジーのケツも観れるしな!うひょ〜ッ!あんな風呂なら毎日入りたいぞ!傷と一緒に脂肪も燃やしてくれると尚、嬉しいぞ!みたいな。まぁ、それはともかく。

内容は徹頭徹尾、テキトーです。ツッコミどころ満載デス。ノーガード戦法にクラクラです。デモ、いいんです。ジェームズ・マカヴォイがムダに芸達者ぶりを発揮してますから。もう序盤のダメ男ぶりはホント涙を誘いますよ。厚化粧でメタボなオババ上司に蔑まれ、恋人は他の男とヤリまくり、金もなけりゃ身長も足りない冴えないお兄ちゃんなんだが。秘められた暗殺者としての才能が目覚め始めたら、アラびっくり。顔つきまで変わっちゃってますよ!いつの間にかセクシーガイな風貌ですよ!なんか微妙に身長まで高く見えてくるから不思議。アンタ、役者だねぇ。このへっぽこ作品にはもったいないくらいの芸達者ぶりだねぇ。ホント、ジェームズ・マカヴォイの達者な演技っぷりがなかったら、この作品は単なるクソ映画ですよ。

もちろん、アンジーのクールな姐御ぶりも重要。彼女のケツを拝むためだけにDVDが買える勢いッ。ま、ちょっと痩せすぎなのは残念だけど。デモ、あの修羅顔に萌え。あんだけ眉間に皺寄せて有り得ないくらい極悪顔してんのにセクシーですからね!ウェスリーの元カノの前に現れた時の表情がタマランッ!「お黙り、この小娘が」みたいな冷めた視線がタマランッ!やっぱりアンジーはアクション映画が似合う!あの身のこなし、目力。艶っぽい。希望としては「トゥームレイダー」時くらいのふくよかさが欲しいけど。とにかくアンジー、素晴らしいッ!

まぁ、なんですな。細かい内容はさておいて、どこまでもハジケたアクションぶりを楽しむ作品デス。なんじゃ、あの機織機は?とか、フラタニティの資金源はどうなってるんだよ?とか、人が死にすぎなんだよ!と真っ当な反応をなさる方には激しく受け付けない作品かと思われマス。どこまでもバカだし。クライマックスの武器なんて○○○爆弾だもん。びっくりだよ。ラストの全然、続編なんて考えてマセンという潔さもヨイ。多分、そんな色気は微塵もナイに違いない。というか、ドッカンドッカンやってたら、こんなことになっちゃったってカンジでしょうけど。だっておバカ映画ですから。

あ、出演者はKORO的には概ね満足ですが、モーガン・フリーマンはいまいち。扱いが雑な気がするのよね。それとスーツ姿はダンディだったが、セーター姿は激しく似合わんな。○○○の表情にはワラタ。
2008年/アメリカ/110分/監督:ティムール・ベクマンベトフ
WANTED
2008.12.29記

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