イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

ニューヨークのチャイナタウンを舞台に若きチャイニーズ・マフィアのドンとニューヨーク市警刑事の死闘を描いたアクション映画。

ニューヨーク、ダウンタウン。チャイナタウンのレストランでチャイニーズ・マフィアのボスが暗殺された。盛大な葬儀が催される中には若き幹部のジョーイ・タイ(ジョン・ローン)の姿もあった。今や隣接するリトル・イタリーのマフィアの縄張りさえも脅かしつつあるチャイニーズ・マフィアだったが、内部では新旧勢力による抗争がたえず、ボスの死も組織の近代化を目指す若手リーダー、ジョーイ・タイの図ったことだった。

ニューヨーク市警の刑事スタンレイ・ホワイト(ミッキー・ローク)は敏腕刑事だが、組織そのものを壊滅しようとする一匹狼的なやり方に反感を抱かれて孤立する。だがヴェトナム戦争を通じて植えつけられた憎悪感からタイとの対立をエスカレートさせていくスタンレイ。やがてそれはチャイナタウンをさらなる血で染める死闘へと発展していく。


この作品の時はジョン・ローンもミッキー・ロークもホントにカッコよかったねぇ(シミジミ)。その後はまぁ、語らずともでしょうか。ジョン・ローンはこの後、「ラスト・エンペラー」に出演した辺りが絶頂期?その後は「シャドー」でチンギス・ハーンの末裔みたいな設定の悪役を演じたりとか。近影を見たら、整形に失敗したみたいな顔になってたし。一方のミッキー・ロークは猫パンチだし。彼はかなりマジだったらしいけど。マジだから笑えるんですが。そしてリアルに整形に失敗したり。人生の機微。

あ、いつものごとく話が逸れた。この映画は134分とアクションものにしてはやや長尺なので、実はちょっと途中で寝た。なのでスタンレイの恋模様とか元妻が出てきたりするシーンはうろ憶え。え?別に当時、ミッキー・ロークの熱烈ファンだったから女とイチャイチャするシーンなんか見てられるか!ミーと代われ!とかじゃないですよ?だって当時はまだいたいけな10代でしたからね。不純異性交遊なんてトンデモないですよ?実際は展開が中だるみで退屈で寝ただけだと思われる。

監督のマイケル・チミノは前作「天国の門」が大コケしてしばらく干されていたらしい。ミーは「天国の門」を観てないのでなんともいえませんが、長い上映時間、異常にかけた制作費、アメリカの歴史のタブーに触れた内容などで色々物議を醸した作品だそうデス。

チミノが監督だからとか脚本がオリヴァー・ストーンだからとかは全く関係なく、主役の2人がカッコいいから観とくか、という軽いノリで鑑賞した作品。というか、ストーンはやたらヴェトナムを全面に出したがる点がイヤだ。当時、ミッキー・ロークを偏愛してた故に出会えた作品デス。さすがに「ディアハンター」を撮った監督ですから、バイオレンスシーンはかなりの迫力モンだった。正に血を血で洗うってカンジ。過度なバイオレンスが苦手な人はダメかもしれないが主演2人が最高に輝いてた時期なので、そんな2人の伊達男ぶりを拝めるだけでKORO的には満足。
1985年/アメリカ/134分/監督:マイケル・チミノ
YEAR OF THE DRAGON

「猫パンチを繰り出した試合がメインイベントで行われた。しかも日本で」
アイ★ラブシネマTOPに戻る