ビバリーヒルズ・コップ

権力悪をぶっ潰し、組織人間に“喝”を入れるエネルギッシュなスーパー刑事(コップ)!

デトロイト市警の刑事アクセル・フォーリー(エディ・マーフィー)は腕は立つが度が過ぎるあまり、問題ばかり起こしており、いつも上司のトッド警部から大目玉を食らっている熱血漢。ある日アクセルはビバリーヒルズから訪ねてきた幼馴染みのマイキー(ジェームズ・ルッソ)と再会を果たすが、嬉しさも束の間、再会した夜にマイキーは何者かに殺されてしまう。マイキーは高額の債券の束を持っており、それはどうも盗品のようだった。マイキーのあだ討ちを決意したアクセルは休暇願いを出し、単身ビバリーヒルズへと向かう。

マイキーと同じく幼馴染で今は画廊経営を任されているジェニー(リサ・アイルバッハー)を訪ねたアクセルはそこでマイキーの雇い主がジェニーのボスでもある実業家メイトランド(スティーヴン・バーコフ)であることを知る。メイトランドがマイキー殺しに深く関わっていると睨んだアクセルは規則に忠実でお上品な地元警察の刑事達と衝突しながらも事件の核心に迫っていくのだが…


はい、みなさん、こんばんは。今日の映画は「ビバリーヒルズ・コップ」。ビバリーヒルズ・コップって何でしょ。ビバリーヒルズのコップ。ビバリーヒルズ製のコップ、お水を注ぐコップのことじゃないですよ。ビバリーヒルズ刑事ですね。一体どんな映画なんでしょう。お上品な街のビバリーヒルズにデトロイトの熱血漢な刑事が乗り込んでいくお話ですよ。聞いただけで楽しそうですねぇ。

…誰だ、アンタ。もしかしてまた困った時の淀長さん口調?金輪際、似てねぇよッ!しかもクソつまらんダジャレを垂れるんじゃねぇよ!スンマセン、おやじギャグが大好物なもんで。つ〜か、どうして今さらビバリーヒルズ・コップかって?え〜と。諸事情によりDVDを繰り返し鑑賞する羽目になったからですわ。遠い昔に観たっきりなんで観たコトさえ忘れてたが再鑑賞したら、コレがオモロい。エディ・マーフィのマシンガントークに初っ端から大笑い。冒頭の「ふぁーいぶ・さうざんど・だらーず!ふぁーいぶ・さうざんど・だらーずッ!」つ〜シーンから爆笑ですよ。

この当時のエディ・マーフィはホントにオモロいわ。天才芸としか言いようのないその話術に唸りますよ。特に笑ったのがビバリーヒルズに着いて超高級ホテルにチェックインする件と、これまた超高級会員制クラブに乗り込む件。正に舌先三寸でズンズン進んでいくアクセルの姿が痛快。字幕で観たんで実際はエディ・マーフィのマシンガントークの内容なんて半分も理解出来てないワケですが、当時の彼のしゃべりってリズムだけで笑わせてくれるつ〜か。しかし。DVDの字幕がかなり頂けなかった。終盤のローズウッドとタガードのやりとりでの字幕に思わず「え?」となっちゃったよ。ちょっと悲しい。

ストーリーは単純明快で何の捻りもないっちゃ、ないんだけど要所要所でツボをしっかり押さえてるし、登場人物がみな魅力的。主人公のアクセルはもちろん、ビバリーヒルズの刑事コンビであるタガートとローズウッドがこれまたいい味出してるんだわ。最初はアクセルにいいようにおちょくられてる2人ですが、ストリップ・クラブでのアクセルの活躍を目の当たりにして、単なる軽い奴ではなく腕もいいが人情にも厚い男と知って徐々に魅了されていく過程が説得力があっていいデス。お調子者で口だけに見えるアクセルが垣間見せる刑事(デカ)の厳しい表情。ギャグ一辺倒ではなく、しっかり敏腕刑事である面も描かれております。コミカルな部分とアクションのバランスも程よい加減。

なんでもアクセル役は当初はシルヴェスター・スタローンがキャスティングされていたとか。デモ、スタローンがお笑い要素抜きの脚本に変更することと、主人公の役名を“コブラ”にすることを要求したとか。その時点で平均点以下の刑事モノになる予感満載。予算の都合でエディ・マーフィと交代することになってホントにヨカッタと思うよ。だって2年後にスタローン主演で作られた「コブラ」はホント、クソでしたからね。スタローン版「ダーティハリー」だと?片腹痛いわッ。ミーは映画館で鑑賞しましたケドね。え、違うわよ!スタローン・ファンじゃないわよ!ブリジット・ニールセン萌えでもないわよ!単にB級映画が好きなだけです!

あぁ話が逸れた。とにかく。これは1984(いっせんきゅうひゃくはちじゅうよん)年の作品です。エディ・マーフィーのしゃべくりが面白いですよ。まだご覧になってない方はDVDを買うなり、借りるなりしてご覧なさいね。はい、もう時間きました。それでは次回をご期待ください←コラ
1984年/アメリカ/105分/監督:マーティン・ブレスト
BEVERLY HILLS COP
2009.07.20記

「セルジュちゃんとアクセルのやりとりが一番好き」
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