ファイナルファンタジー

闘うのか。愛するのか。

TVゲーム「ファイナルファンタジー」を生みの親である坂口博信自身が監督・製作し全編フルCGで映画化したSFアドベンチャー。

2065年。地球は謎の地球外生命体“ファントム”の侵入増殖により人類滅亡の危機に瀕していた。武力によってファントム一掃を目指す軍。それに対し、科学者アキは武力ではファントムを全滅することは出来ないと直感していた。彼女は自分が夜毎見るリアルで不思議な夢に人類を救う鍵があると感じるが、それが何なのか判らずにいた。彼女の見る夢に人類を救うヒントは本当に隠されているのか?ファントムとは何なのか?アキの冒険が始まる。


感動した。そのあまりのつまらなさに。CGはすんばらしくスゴイかも知れないけどストーリーは陳腐。この作品を観終わった後、陳腐という言葉が絶え間なくミーの頭の中でリフレイン。こんなクソつまんない映画に一体何十億金かけたんだ!坂口!会社傾かせてどうするんだ、坂口!誰か止めてやれなかったのか?

まぁ観る前からイヤな予感はあったんですが、「FF」ファンの義務として観に行ったワケですよ。映画館に入ったら、案の定ガラ空きでしたよ。う〜む。とりあえず鑑賞。主人公のアキが微妙だ。リアルな表現ってコトでそばかすまである彼女ですが、そんなコト拘る前に表情をどうにかしろッ。無表情すぎる。冒頭の文字がダラダラ流れて説明する展開もイカン。これは映画であってゲームではないのだ!思わずコントローラのスタートボタンとか押してスキップしたくなる衝動に駆られる。始まって5分でご立腹。

宇宙規模の壮大なストーリーかと思ったら、そうでもないし。登場人物が異常に少ないし。シドがあんなじいちゃんなのはヤダ!ご立腹ポイント加算デス。「FF」なのに音楽が植松伸夫氏じゃないのはどういうことなのよッ。ご立腹ポイント更にアップ。「生命」をテーマにしてるらしいケド、どこが?ってカンジだし。全くホメ言葉が浮かばない。「FF」というタイトルはついているけど、どこにもファンタジーが感じられない。フルCGという点だけに全ての情熱と金を注ぎ肝心のストーリーはあっちの方向へ。まぁこの作品の失敗に懲りてスクウェア(当時)は映画部門撤退したから、そういう意味では「ファイナルファンタジー」ですな。坂口博信氏はこの作品の出来に一片の疑問も感じないのか、いつか彼に問い詰めたいと真剣に考えちゃったワ。
2001年/アメリカ・日本/106分/監督:坂口博信
FINAL FANTASY: THE SPIRITS WITHIN

「ファイナルファンタジー・ダンスにも失笑」
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