ハプニング

人類は滅びたいのか。

M・ナイト・シャマラン監督が放つミステリー・サスペンス。

いつもと同じように穏やかな朝を迎えたニューヨークのセントラルパーク。散歩する人。ベンチに座って談笑する人。いつもと変わらぬ朝のはずだった。しかし遠くで響く叫び声。そして突如として行きかう人々が時が止まったかのように立ちつくす。意味不明な言葉を発し、ついには唐突に自らの命を絶つ人、人、人。時を同じくしてある工事現場でも異変が発生。作業員たちが次々とビルの屋上からダイブし、鈍い音とともに地面に叩きつけられる。彼らが死を選んだ理由はどこにも見当たらなかった。セントラルパークでテロリストによる攻撃かもしれない事件が発生したというニュースは瞬く間に広がり、エリオット(マーク・ウォールバーグ)が科学教師として勤務するフィラデルフィアの高校にも伝わってきた。既に多数の犠牲者が出ており、死ぬ直前には言葉の錯乱や方向感覚の喪失という奇妙な兆候が見られるという。直ちに生徒達は帰宅を命じられ、エリオットも同僚のジュリアン(ジョン・レグイザモ)の誘いもあり妻のアルマ(ズーイー・デシャネル)、ジュリアンの娘ジェス(アシュリー・サンチェス)と共に安全な場所を求めて電車に乗り込むが…


今回シャマランは出演しませんデシタ(声だけ)。とんでもラストもございマセンでした。シャマランはレベルが1上がった!ザラキーマを覚えた!デモ、パルプンテは忘れた!めでたし、めでたし。早いわ。もう少し、あぁだこうだ書かんと映画感想にならんわ。え〜と。マーク・ウォールバーグの鼻の穴デカすぎ。ヤツの鼻息から人間を死に至らしめてるウィルスでも出てんじゃないのか?と疑うほどに終始、鼻の穴広げっぱなし。はた迷惑な鼻の穴だな。鼻の穴はデカいくせに尻の穴は小さい男だな。だって妻のちっちゃいウソに目くじら立てますから。なんじゃそりゃ。目くじら立てるわ、鼻の穴を盛大に広げるわでミー的にはかなり鬱陶しいダンナです。あ、そうそう。マーク・ウォールバーグの出演作をチェックして驚いた。「ブギーナイツ」の主役だったのかよ!ウソッ。…「ブギーナイツ」じゃチ○コがデカいのが売りだったのに、この作品では鼻の穴がデカいのが売りなのか。あんれまぁ。そんでもって妻も妻だ。「死ぬ前に言っておきたいことがあるの」と真剣な表情でエリオットに訴えるからなにかと思ったら。○○と言ったのはウソで実は○○と○○してマシタ!ですと。そんなに一大事か。アンタら、一昔前の中学生カップルか。呆れるわ。

それと巷的にはどうでもいいことかもしれませんがKORO的には一大事かつ憤懣やるかたない一件。…ジョン・レグイザモの出番が少なすぎだよッ!「コラテラル・ダメージ」並みにチョイ役じゃねぇか!怒。まぁね、ジョン・レグイザモ?誰だ、それ?ってカンジかもしれマセンよ。主役張ることなんてまずないですから。飛び抜けてイイ男でもないし、マッチョでもないし。デモ、好きなんだよ〜。チンピラ役しても配管工の弟役でもドラァグ・クイーンの金魚のフン役でもカワイイんだよぅ。うん、今回もジャージにネクタイがサマになってたぞ←偏愛

まぁジョン・レグイザモへの暑苦しい愛はおいといて。もしかして、この作品はサスペンスではなくてロマンスもの若しくは家族愛ものなんですか?いや、ラスト近くに出てくるおばはんは間違いなくホラー&サスペンスなキャラクターだったよ。怖ぇよ。デモ、あのおばはんがなんで古臭くて不気味な○○を○○にしてるのかは判りマセンでした。それととんでもラストはなくてもいいから、すっきり謎解きしろ。思わせぶりな映像だけ見せといてほったらかしかよ(怒)。エリオットが唱える法則では○○が○ない方が安全なはずなのに○○○しまうのも判りませんデシタ。どう考えても納得いかん。あ、サスペンスじゃなくて愛情物語だったんだっけ?ちょっとアナタ、それにしてはあのクライマックスはどうかと思うわよ?ミーがジェスの立場だったら、「お前ら何、勝手に盛り上がってんだよ」と激しくツッコミますね。ジュリアンに誓ったあの言葉はウソなのか。今までしてきたことはなんだったのか。というかアルマはアホやろ。どういう状況か判ってんのかよ。ただ単にああいう状況で愛を語るシーンが撮りたかっただけとしか思えない。「ヴィレッジ」で夜の静謐な闇の中、奥ゆかしい言葉で相手を想いながら愛の言葉を語り合う恋人たちを撮った監督とは思えん。え?「ヴィレッジ」はロマンスものじゃない?ウソ〜ん。ミー的には美しい純愛物語ですよ?

とにかく。とんでもラストは忘れても大音響で観客を驚かす精神は忘れないシャマランでしたよ。無音→大音量。音で驚かせるとは卑怯ッ。ついでに「なにかが起こりますよ〜。ホラ、ホラ、ホラ〜」と観客の恐怖心を煽るようなBGM。デモ、大したことは起こらんのだな。こけおどしだな。さすがにネタが尽きたのか?もしかしてホラーと思わせながら実は「ヴィレッジ」のように愛の物語を作りたかったのかもしれんけど、それにしちゃ肝心のカップルにあまり共感出来ないのよね。エリオットは「理論的に考えろ!」とか言ってるけど、全編ほぼ常に鼻の穴膨らませて、いつでもどこでも興奮状態。そしてかなり情けない。アルマはアルマで未だに少女気分が抜けてない感が強いし、エリオットのことを頼りないと思ってるくせにパニックに陥った時だけエリオットをせっついて「どうにかしてよ!」と他力本願。アンタもちょっとは考えろ。ジュリアンの言葉じゃないけど「妻には向かない女」と思った。まぁラストの○○が判明した時の表情とかは迂闊にもカワイイと思いマシタが。

多分、どう考えてもシャマランがショッキングな映像を撮りたかっただけなんだと思う。いつもだと序盤は静かで徐々にテンションが上がっていく展開なのにこの作品はいきなりハイテンション。自ら死にいく人々。どんどんあり得ない死に方を見せてくれますよ。90分間死にまくり。まぁタイトルが「ハプニング」ですからね。だからっていきなり飛ばし過ぎやろッ!登場人物が揃いも揃って意味不明な言動を繰り返すし。アルマのひそひそ話もホットドッグ好き夫婦や偏屈なおばはんとの出会いも全てハプニング!ラストのアルマの○○さえハプニングッ。デモ意味はないッ。ないったらない。あるのは死のみッ。衝撃的な自殺のみ。特に不可解だったのは○○○死体。あの死に方はどう見たって自殺じゃねぇだろ。誰かが手伝わないとムリだろ。観客を驚かせるためだけに辻褄の合わないシーンを撮るシャマランに乾杯ッ。あまりに変すぎる死にっぷりのオンパレードに笑うしかなかったよ。

夫婦の愛の再生、地球温暖化や環境破壊といったメッセージがあるかのように装って意味深なシーンを連発し、ラストは観客に「さぁアナタ達自身で結末はお好きにお考え下さい」と突き放した実はシャマランが単にショッキングな自殺シーンが撮りたかっただけな作品でした。あらまぁ。デモ、キライじゃないよ。シャマラン。これからも真摯な態度でどうでもいいような出来事を大真面目に鼻の穴広げて撮ってくれたまえ。あ、鼻の穴広げてたのはマーク・ウォールバーグか←しつこい。以上、KOROが「ハプニング」の感想をお届けしました。ご拝読ありがとうございました。次回は「悪魔の毒々モンスター東京へ行く」の感想をお送りします。お楽しみに←ウソ
2008年/アメリカ/91分/監督:M・ナイト・シャマラン
THE HAPPENING
2008.08.06記

「やっぱり赤は不吉な色なんじゃないの?」
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