ハーレーダビッドソン&マルボロマン

俺たち制御不能!

1996年、アメリカ独立記念日の夜。カリフォルニア州バーバンク。革のバイクスーツで決めたハーレー・ダビッドソン(ミッキー・ローク)が久しぶりに街へ戻ってきた。テンガロンハットにジーンズ姿の相棒マルボロマン(ドン・ジョンソン)との再会を果たした不良中年コンビは早速、昔なじみのロック・バーを訪れるが、店は空港開発のために立ち退きを迫られていた。店を続けていくには莫大な借地料が必要だ。それならば俺達が助けてやるぜ!店を救うために銀行の現金輸送車を襲うが、積んであったのは金ではなく新種の麻薬クリスタル・ドリームだった。麻薬奪還を企む銀行のボス、チャンス(トム・サイズモア)に狙われる2人の中年オヤジが大暴れ。


あら、「明日に向って撃て!」とか「駅馬車」とか意識したアクションがそこかしこに。マカロニ・ウェスタンも混じってたような気がする。どこまでもB級臭さがぷんぷんしてマシタけど。1992年公開の当作品はどういうワケか舞台が微妙に近未来。なんでやねん。ワケわからん。何故、近未来なのかはさて置いて。主役の中年2人が力の抜けたカンジで飄々と不良中年を演じておりマシタ。立派に中年ですがカッコヨイ。こんな不良中年にならなってみたいぞ。ま、ミーは既に不良老年ですけどね!ふん、ほっといてちょうだい。ミーの老後問題はおいといて。

ストーリー展開はぶっちゃけコテコテでバカ丸出しなんだがカッコヨイ。ミーがミッキー・ロークを偏愛しているせいかもしれないけど。派手なアクション、軽快なテンポの演出、そしておバカ。マイナー作品ではあるが楽しい作品となっております。デモ、やっぱり近未来にする必要があるのか疑問だけど。

ミッキー・ロークとドン・ジョンソンのやり取りがクールに決めてるつもりで微妙にダサイ。ミーはそこがなんともいえず大好き。B級作品がなにより好物のKOROですから。安直な展開も大好きだわ。「馴染みの店が潰れちまうぜ」、「じゃ、現金輸送車でも襲う?」みたいな。おいおい、きっちり働け!店のオヤジも感謝してないでおバカな2人を止めろ!と思いつつ、このB級なノリがKOROのハートをノックノック。ビューティ部門担当でヴァネッサ・ウィリアムズが出てたがちっとも印象に残ってないよ。それほどにおバカな中年2人組にベタ惚れ。ハーレー・ダビッドソンって名前な割りにハーレーでの走りのシーンが少なかったり、マルボロマンは禁煙中だったりとかいうトコはなんだかなぁ気分満載だが、そのへぼカッコワルイとこが妙に心地よい。

ミーは大好きな作品ですが正直言って、間違いなくB級映画なので絶賛オススメは出来ません。けれど、こんなに楽しそうに演じているミッキー・ロークはこの作品以外にはないと思う。
1991年/アメリカ/99分/監督:サイモン・ウィンサー
HARLEY DAVIDSON AND THE MARLBORO MAN

「カッコよく死んでくほうが、生きていてカッコ悪いよりいい」
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