ハウルの動く城

ふたりが暮らした。

イギリスの児童文学作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を宮ア駿監督が映画化したファンタジー。

科学と魔法が混在する、とある国。愛国主義全盛で戦争が間近に迫る中、父の遺した帽子店を1人で切り盛りする18歳のソフィーは街で1人の美青年に出会う。彼こそは人々が恐れる悪名高い魔法使いのハウルだったが、彼がそのハウルとは知らずにいるソフィーは噂とは裏腹の彼の優しさに触れ、たちまち心を奪われる。だがその夜、店へとやってきた“荒地の魔女”に呪いをかけられ、ソフィーは90歳の老婆の姿になってしまう。呪いにより、真実を他人には話せない。ソフィーは荷物をまとめ人里離れた荒地を目指して家を出る。夕暮れ迫る頃、ソフィーの目の前に魔法使いハウルが住むという動く巨大な城が現れた。城に入り込んだソフィーは火の悪魔カルシファーに出会い、カルシファーをハウルとの契約から解放するかわりにソフィーを元の姿に戻すという取引を交わす。そして街で出会った美青年がハウルだと知ったソフィーは、半ば強引に家政婦として城に居座ることにする。

家政婦として日々働く毎日をそれなりに楽しむソフィーだったが、戦争の足音は確実に近づいていた。やがてハウルのもとにも国王から召集令状が届く。しかしハウルは戦争への参加を頑なに拒否。しかし、否応もなくハウルだけでなくソフィーまでも戦火に巻き込まれていくこととなる。戦争の行方は、ハウルとソフィーの運命は、そしてソフィーの呪いは解けるのか?


え〜と。なんと「ハウルの動く城」が公開されたのは2004年ですか。劇場公開時に観に行ったんだよなぁ。あんれま〜。発酵させすぎたな。煮ても焼いても食えん感想しか書けんな。だって記憶が朧げだもん♪じゃ、そういうことで〜。

マテ。放置したのは自分だろ。映画感想を書くのはライフワークだろ。旬じゃなくても書け。発酵しすぎて、ぷ〜んと臭うような感想でも書け。と、自分を奮い立たせてみる。え?別にムダな文章を書いて字数を埋めようなんてしてマセンよ?失敬だな!帰らせてもらうよ!

あぁッ。また逃げそうになった。だって。ホントに印象薄いんだもん。ジブリ作品は繰り返し観てしまう性癖のミーだが、この作品は1回こっきりしか観てないもん。まぁ意外とキムタクの声は違和感なかったわよ。ハウル自体がナニ考えてるかよく判らない設定ぽいから、抑揚のない一本調子な声でも無問題でしたよ。デモ、倍賞千恵子はいかんやろ。18歳の演技に激しく違和感。あんなに声に張りのない18歳はおらん。そして90歳も有り得ん。そんなにおばあちゃん、おばあちゃんを強調せんでもいいやろ。素直に年齢に合った声優を起用すればいいのに。おかげでず〜っと違和感満載で鑑賞する羽目になったわよ。全然、感情移入出来なかったわよ。

まぁ声優云々の前にストーリーがよく判らん。なんで戦争してるのかワカラン。ハウルも荒地の魔女も恐ろしい魔法使いに見えん。まぁ荒地の魔女の風貌と声は充分そら恐ろしかったですが。デモ、やってることは大したことないような。そして戦争が終わった理由も皆目ワカラン。科学と魔法が混在する世界のお話だからか物語の中盤以降は魔法でなんでもアリ状態になってきて、何が描きたかったのかさっぱり見当がつかなくなってきた。大体、城が動いてる理由もよくワカラン。国王と荒地の魔女から逃げたいからか?じゃ、動いてないで地下にでも潜っておけと思うのは間違ってますか?ラストに至っては口あんぐり状態ですよ。え〜と。この作品のテーマってナニ?お安いラブストーリー?

映像は美しかったんだけどねぇ。空中散歩のシーンは良かったんだけどねぇ。全体を通して観るとかなり消化不良な作品でした。一度、じっくり原作を読んでみよう。
2004年/日本/119分/監督:宮ア駿
ハウルの動く城
2008.06.07記

「キムタクの『髪の毛がぁ〜ッ!』と騒ぐ演技にはさすがに失笑」
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