ボイス

そのコールに応えてはならぬ。その声を聞いてはならぬ。愛しているなら、電話に出て…

現代人の必需品、携帯電話をモチーフにした韓国製ホラー映画。

女性ジャーナリストのジウォン(ハ・ジウォン)は、以前に手がけた援助交際に関するスクープ記事のせいで、しつこく掛かってくる脅迫電話に悩まされていた。彼女の身を案じた親友ホジュン(キム・ユミ)の勧めもあり携帯電話の番号を変え、しばらくホジュンの夫の所有する別宅に身を隠すことにする。

しかし安堵したのも束の間。ある日、まだ誰にも番号を教えていないはずの携帯が鳴った。その時ちょうどそばにいたホジュンの幼い娘ヨンジュ(ウン・ソウ)が出ると、ヨンジュは目を見開き、全身を痙攣させて絶叫する。携帯を奪い取ったジウォンの耳に響くのは不気味なノイズ音。その日を境にヨンジュは恐ろしい形相で、毒々しい言葉を吐く悪魔のような少女に変貌。事の異常さに意を決し、調査を開始したジウォン。やがて彼女が持つ携帯番号を過去に所有していた人たちが謎の死を遂げたことを知ってしまう…


え〜と。夏の或る夜更け。閉めきった部屋の中は暑いので涼めるかと思い、軽い期待を抱きつつ鑑賞してみた。100分後。…なんじゃこりゃぁ!全く怖くないどころか、前半のストーカー騒ぎはなんだったんだよ!全然、ストーリーに絡んでないじゃん!脈絡のない展開、あまりにベタな演出に呆然ですよ。振り返ったら、幽霊さんがいてキャァァァ〜ッ!って。安心出来る定番メニューですか?ホラー映画で安心出来ちゃイカンだろッ。

そしてヒロインが地味。カワイクないとは言わんが地味。全然知らない女優なので中○忍に似た女優と表現してみる。ほらッ!地味系でしょ!←失礼。あ、子役の女の子の顔はナカナカ不気味でよろしかった。両親にちっともさっぱり似てないキャスティングはどうかと思うが。まぁ向こうは整形大国ですからね。子供と親の顔にさっぱり類似点なくても仕方がないかもですね。しかしホントにカワイクない子役だったなぁ。「エクソシスト」のリンダ・ブレアばりに不○工だなぁと。演技は上手かったケド。

「リング」を意識したかのようなジメッとした感覚にハリウッド・ホラーのような大音響で観客をビックリさせる演出に萎える。そしてホラーなのかと思ってたら、サスペンス風になってきて、あれ?と違和感を抱きつつ観てたらお次はミステリー調になるという、なんとも足元が定まってない展開デシタよ。なんでもいいから怖がらせて欲しかったのでミステリでもサスペンスでも構わなかったケド、なんか安上がりな2時間ドラマ風だったというのが正解。
2002年/韓国/102分/監督:アン・ビョンギ
PHONE
2008.06.01記

「一番びっくりしたトコ。ヨンジュにディー○キ○させる韓国映画のそこまでやるか精神」
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