バニラ・スカイ

人はさらなる夢に手を伸ばす。それがたとえ悪夢であっても…

スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」に惚れ込んだトム・クルーズが自らリメイク権を取得、製作した作品。完璧な人生から一転、悪夢に見舞われた男の混乱と苦悩を描く異色サスペンス。

マンハッタンに豪邸を構え、おまけにハンサム。完璧な人生を謳歌する出版界の若き実力者デヴィッド・エイムス(トム・クルーズ)。ジュリー(キャメロン・ディアス)という美しいガールフレンドもいて、何不自由ないはずが、どこか物足りなさを感じる毎日。そんなある日、デヴィッドは親友の恋人ソフィア(ペネロペ・クルス)に出会い一目惚れしてしまう。しかし、デヴィッドの心変わりを悟ったジュリーは、嫉妬に狂い、自ら運転する車でデヴィッドと共に崖にダイブ。奇跡的に一命を取りとめたデヴィッドだったが、その顔は怪我のため無惨にも変わり果て…


トムちんのトムちんによるトムちんの為の映画です。どの角度から見ても俺ってカッコイイだろ?鼻毛抜くシーンでさえサマになってるだろ?オラオラ、俺を見つめろ!もっとカッコイイと思え〜!的作品ですか?いきなり失礼なコメントで始まりましたが、もうそうとしか表現のしようがないデス。この作品を観終わった後、トムちんの爽やか笑顔のおかげで胸焼けがシマシタ。やたら上半身を見せたがる彼に「上半身だけかよ!全身映せ!上げ底ナシでキャメロン・ディアスと並んでみろ!」とか思ったのはナイショです。

オリジナルはまだ未見ですので比べようがないですが、オリジナル版より約20分ほど長いこのリメイク版、もしかして20分長くなった分だけつまんなくなってんのじゃないのか疑惑発生。サスペンス+ロマンスなストーリーと思ってたら最後はSFですか?それとラストのオチに「ハイスクール奇面組かよッ!」とツッコンだのはミーだけでしょうか。なんだか重たげなシーンで妙に明るい音楽なのも違和感。監督のキャメロン・クロウって1970年代の音楽がつくづく好きなんだなぁと思ったり。

キャメロン・ディアスのキレっぷりは必見。出番は少なめですが彼女のキレ具合がトムちんの計算され尽した笑顔でおなかいっぱい状態なKOROを慰めてくれマシタ。ストーリー後半でトムちんが驚きながらも腰使いを止めないシーンでの彼女の表情がなんともいえませんワ(あら、KOROちゃんたら)。しかし目の間の開きっぷりも見事だが胸の間の開きっぷりもハリウッド随一な女優ですコト←余計なお世話

ペネロペ・クルス。う〜ん、可愛いとは思いますがいまいち。可憐というのとは違うような。いっそソフィア役はニコール・キッドマンで(アイズ・ワイド・シャット?)。そうしたら、もっとスンバラシイ出来になっちゃってるかも?そしてジュリー役はペネロペで!トムちんを挟んで現実と虚構の世界で繰り広げられる愛憎合戦!ん〜サバイバル(悪趣味)

クライマックスのバニラ色の空はホントにキレイだったけど、難解なストーリー展開に終始戸惑う。だからといってラストのアレはどうかと思いましたが。

トムちんが好きで好きで仕方ないという方以外はオリジナルをまず観てはいかがでしょうか。
2001年/アメリカ/137分/監督:キャメロン・クロウ
VANILLA SKY

「このホクロになりたい。きゃぁぁぁ〜寒イボ!」
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