キャッツ&ドッグス

世界はどっちの肉球に!?

有史以来、No.1ペットとしての地位を争う猫族と犬族。彼らは人間の知らないところで、世界征服を狙う猫族と、それを阻止しようとする犬族という壮絶な闘いを繰り広げていた。

その闘いに、新たな展開が。ある街に暮らすブロディ教授(ジェフ・ゴールドブラム)の愛犬が何者かによって誘拐されてしまう。ブロディ教授は人間の犬アレルギーを治す画期的な新薬を開発中。この事に危機感を抱いた世界征服の野望を抱く猫族のリーダー、ミスター・ティンクルズの仕業にちがいないと睨んだ犬族の諜報局員らはブロディ家に優秀なエージェント犬を送り込むべく画策するが、手違いからフツーのビーグル犬のルーが教授の元へと送り込まれる。仕方なくルーを優秀なエージェントにするべくサポートする諜報局犬たち。次々現れる猫族の刺客。そして壮絶な死闘の火蓋がきって落とされた…


可愛いアニマル・ムービーではありません。諜報合戦デス!世界征服を阻むのデス!「007」シリーズや「ミッション・インポッシブル」を意識しまくりなオープニング。ハイテク機器を犬族が駆使するなら猫族は狙撃のスペシャリストにカンフー&マーシャルアーツで対抗!

犬派のミーとしてはルーの可愛さに虜状態。犬族トップエージェントのブッチの渋さもいいわ。今は野良として生きるアイビーもセクシーでステキ。あ、猫ちゃんもキライじゃないデスよ。間者猫の動きがヨカッタ。犬族滅亡!世界征服!なミスター・ティンクルズ(本名:プリンス・アブドゥル・モハメッド・アーメッド・アズィス・アッサド・トバターニ・ファラッド三世。長ッ)の憎々しい表情と人を小バカにした台詞もなかなか。ミスター・ティンクルズは昏睡状態にありながらもこの世との決別を激しく拒否してるご様子の資産家メイスン氏の豪邸を住処にしてマス。世を忍ぶ為ただのペットのフリをしてるワケですが、おかげでメイスン家のハウスキーパー、ソフィーにいいようにいじくりまわされて大迷惑してたり。その時の心の中での毒の吐きようが笑えた。

一番笑えたシーンはミスター・ティンクルズ達がメイスン氏が経営する工場に乗り込むシーン。人間の従業員達に彼が吐く台詞がブラックでヨカッタです。彼の右腕キャリコのとても右腕とは思えないおバカさ加減もナイス。

あ、人間たちはというと最近変な科学者役ばっかり演じてるカンジのジェフ・ゴールドブラム。なんか“くしゃみ”の演技どうよ?と思ったり。キャッツ&ドッグスの方が芸達者ですよ、アナタ!とか思っちゃいましたわ。まぁちょっと浮世離れしたお父さん風なカンジはヨカッタかも。

ストーリーは単純なので、犬好きでも猫好きでもない方には退屈かも知れません。展開バレバレだし。日本語吹き替え版で観たので、豪華声優陣(トビー・マグワイア、アレック・ボールドウィン、スーザン・サランドン、チャールトン・ヘストン)のお声は残念ながら拝聴出来ませんでしたが、吹き替え版もそれなりによろしかったかと。猫派な方にはご不満な作品かもしれませんが、弾け具合は断然猫族の方が上回ってマスので、そこら辺りに注目してご覧になってはいかがでしょうか。
2001年/アメリカ/87分/監督:ローレンス・ガターマン
CATS&DOGS

「ネコ、サイコー」
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