コナン・ザ・グレート

ファンタジー世界を舞台にシュワちゃんの肉体美を堪能出来る作品。監督が「風とライオン」などで有名なジョン・ミリアスというのにびっくりです。血迷ったのかと思った←失礼千万

有史まえの時代。刀剣作りの名匠である父から「鋼の力と謎を究めよ」と諭された少年コナン。しかし、ある日謎の騎馬部隊にコナンの集落は襲われ、父はおろか母までもが妖しげな術を使う騎馬部隊の首領タルサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に惨殺される。目の前で母を殺され呆然と立ち尽くすコナンの目にタルサの持つ2匹の蛇がからまった楯が焼きつく。奴隷となり、製粉工場へ送られ、車輪を押す労働に酷使させられる日々。それから十数年後。ただ一人生き残り、逞しい青年に成長したコナン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は闘技士として買われ、多くの闘技士を相手に技を磨いていく。やがて自由の身となり、タルサが住むというザモラという国へと向かうが…


はぁ、なんだか盛り上がらないのよねぇ。両親を殺され、故郷をも失ったコナン→立派な剣士に成長→両親の仇である妖術師を探し復讐の旅→仲間に出会う→困難と闘いながら見事敵討ち!→おわり。なんだけど、この展開が冗長かつ緩慢というか。緩急ないですなぁ、エピソードのひとつひとつが全然絡まってない気が猛烈にしますなぁ。1960年代に流行った(?)イタリア物の史劇とは違い、至極真っ当な作りの当作品ですがそれが裏目に出てしまった模様。全く、血湧き肉躍りませんよッ!ついでに久しぶりに観たら、3回もシュワちゃんがベッド・シーンをしてましたよ!何故か、そういうシーンがあったというのは記憶からすっぱり抜け落ちてマシタ。拒否反応か?まぁシュワちゃんのアクションシーンを堪能出来ればと満足なんだけど、その肝心のアクションシーンがスピード感ほとんどゼロですよッ!

女盗賊ヴァレリアがクライマックスにワルキューレか?と思うような登場をした時はちょっぴり涙しましたケドね。あ、再鑑賞した時に思ったんだけど冒頭でタルサたちの登場シーンが敵役ながらカッコイイよとか思ってたら、なんだか「ラストサムライ」で渡辺謙演じる勝元たちが現れるシーンもこんなカンジだったと思ったり。…偶然ですよね?まぁありがちなシーンってことですよね?ミーが知らないだけで他にもっと有名な作品からの引用だったりですよね?

あんまり褒めてない気がしますが、デモ嫌いぢゃないデス。1982年の作品ですが特撮もわりと上手く出来てるし。冒頭のエロ度満載のお姉さん(いや、おばさんか?)の変身シーンとか大蛇とか。ジェームズ・アール・ジョーンズの前髪パッツンな髪型は何度観ても笑えるし。それになんといってもシュワちゃんの肉体が素晴らしいですから!筋肉万歳ッ!シュワちゃんのおかげでマッチョしか愛せない体になりかけマシタよ。ストーリー展開は難ありですが、シュワちゃんの全盛期の美しい筋肉が堪能出来れば幸せな方には激しくオススメします。
1982年/アメリカ/121分/監督:ジョン・ミリアス
CONAN THE BARBARIAN

「コナンはキンメリア族だ。彼は泣かん。俺が代わりに泣く」
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