ゴシカ

WHY ME?なぜ、私なの?

鬱蒼とした森の中にそびえたつウッドワード女子刑務所精神科病棟に勤める、優秀な精神科医ミランダ・グレイ(ハリー・ベリー)は上司であり夫でもあるダグラス(チャールズ・S・ダットン)の指導のもと、精神を病んだ女囚たちの心理分析と治療を行っていた。物事を論理的かつ科学的に考える彼女は霊魂や超常現象の存在など、まったく信じていなかった。激しい雨が降るあの夜までは。それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

仕事を終え、帰宅途中に土砂降りの雨の中、ミランダは道の真ん中で立ちつくす奇妙な少女と出会う。彼女を避けようとして車を大破させてしまうミランダ。少女は無事だったが、その姿はあまりにも常軌を逸していた。驚くミランダ。次の瞬間、ミランダはベッドの上で目覚める。そこは彼女が勤める精神病棟だった。何が起きたのか全く理解出来ないミランダに同僚の医師ピート(ロバート・ダウニーJr)は驚くべき事実を告げる。夫ダグラスが殺され、しかもミランダが容疑者として逮捕されたと。ミランダはピートに自分は正気で夫など殺した覚えはないと必死に訴えるのだが…


始まってすぐに不安感。だってダークキャッスル作品なんだもん!まぁそれぐらい調べてから観ろよってカンジですが。とりあえずコワクないのはイイ。ヴィジュアル的に美しければ可としようと寛大な気持ちで臨む(?)

数分後。ありゃヴィジュアル的にもダメだ。ペネロペとハリー・ベリー(ハルなのかハリーなのか悩むなぁ)とキレイどころが出演してるのに全く美しくないわよアナタ!しかもまたしても泳ぐシーンなんかありますよ。さすがにお顔が映らないシーンはスタントかと思われますがアップのシーンとかのハリー・ベリーのジタバタクロールに「溺れてるのかヨッ!」と軽くツッコンでみました。まぁそれはおいといて。

お化粧してるのは最初の数分であとはスッピン。しかも始終、恐怖におののいた表情なので非常にお美しくナイッ!彼女の怯える表情って美しさの欠片も感じさせないので、どうにもスキになれないのよねぇ。舞台も「13ゴースト」の奇妙なお屋敷でもなく、「ゴーストシップ」のように豪華客船でもなく、女子刑務所の精神病棟なので豪華でも奇妙でもなく無機質。しかもスパーッ!キシャーッ(意味不明な擬音だなぁ)な惨殺シーンもナシ。ヴィジュアル重視、怖さは二の次のダークキャッスル魂はどこにいったのよ!こんなのダークキャッスルじゃないわッ!KOROちゃんご立腹。

まぁいいわよ。謎解きに重きを置いてるのね?ストーリー重視なのね?ということで気持ちを落ち着けて鑑賞。…んまぁッ!ヒネリもなんにもナイわよ!少女が実は○○でというトコで既に予測がついちゃったわよ。そして二転三転もなく、予測通りにエンディングを迎えました。ポカーン。というか人の力を借りんで自分でしろとか思うのはダメですか?だってあんなコトとかこんなコト出来るのに!何故彼女に?全く理解不能。

ロバート・ダウニー・Jrとバーナード・ヒルが出番は少ないケド、拝めたコトだけが唯一の救いだったり。しかし2人とも勿体無い。もっと美味しい役柄にしてあげてもいいんじゃないの?ほとんどストーリーに絡んでないし。実はピートが!とかフィルが○○で!とかの方が面白いかと思われるんですが。

なんだか続編を匂わせるエンディングにもポカーン。アナタはいつからシックス・センスの持ち主になったのデスか?とか。

ホラーとしてもサスペンスとしてもいまいち。ハリー・ベリーの恐怖に歪んだ凄まじい表情とペネロペ・クルスの変なオカッパ姿が観たいという方はどうぞ。
2003年/アメリカ/97分/監督:マチュー・カソヴィッツ
GOTHIKA

「Not Alone」
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